今後どうすべきか、話し合いをした
とりあえず帰宅した私たちは、今後どうしようかと話し合う。このまま黙って見守るか、千鶴に報告するべきか。私と和馬の意見は分かれた。
「千鶴に伝えるべきだと思う。自分だけが知らないなんて、私だったら耐えられない」
自分が同じ立場なら教えてほしい。そう思って意見したが、和馬は難しい表情になる。
「でも、亮さんたちにはカノンちゃんがいるんだぞ。離婚騒動になったら、子どもの人生を変えてしまうかもしれない」
「そうだけど…」
和馬はカノンちゃんへの影響を考えて、すぐに伝えることを躊躇した。確かに彼の言うこともわかる。私たちの行動が、子どもの人生を左右するかもしれない。話し合いの末、千鶴に伝えないまま、亮さんに不倫をやめてもらう方向でいこうという結論になった。
「俺は亮さんへの説得を頑張るよ」
「わかったわ。和馬…お願いね」
この決断が正しいのか、正直なところわからない。その夜、私はなかなか寝つくことができなかった。
あとがき:知らない妻側に、知らせるかどうか
友達夫婦の夫・亮の不倫現場を目撃した主人公夫婦。ずっと親しくしてきた友人だったからこそ、衝撃は大きく、やめてほしいと強く思います。しかし妻の千鶴に伝えるかどうかは意見が分かれました。子どもの存在が、彼女に教えるか黙っておくかの分かれ道になったようです。不倫の事実を知った真帆たちは、今後どのように友達夫婦に関わっていくのでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。
記事作成: hiiro
(配信元: ママリ)

