東京都北区中里に新しく開業した東京駒込皮膚科クリニックは、地域では少なかったという皮膚科の受診先として、一般皮膚科・アレルギー科の対面診療を開始。
デジタル受付やオンライン問診などの情報技術(IT)と、今後活用を進める人工知能(AI)を組み合わせ、新しい診療体験の提供を目指している。
地域の人が「まず相談してみよう」と思える皮膚科
駒込駅周辺には、内科や小児科はあっても、日常的な肌トラブルを気軽に相談できる皮膚科は多くなかったそう。ニキビ、アトピー性皮膚炎、かぶれ、乾燥肌などで悩んでいても、「どこに相談すればいいかわからない」「仕事や学校の時間と合わない」といった声があったという。
一方で、インターネットや動画などでスキンケア情報を得やすくなった分、「何が自分に合うのか」「どこまで市販薬でよいのか」がかえって分かりにくくなりつつある。自己判断で強い成分の化粧品を使い、肌トラブルが長引くケースもあるだろう。
東京駒込皮膚科クリニックは、こうした「どこに相談すればいいか分からない」「情報が多すぎて迷う」といった不安を減らし、地域の人が「まず相談してみよう」と思える皮膚科を目指して開業した。同院は、小さな肌悩みでも、通いやすく、話しやすい場所でありたいと考えている。
若い世代の肌悩みにも目を向けた丁寧な心療
ニキビや敏感肌で悩む10〜20代の人は、学校や仕事との両立で受診のタイミングを取りにくいことがある。東京駒込皮膚科クリニックでは、こうした若い世代の肌悩みにも目を向け、刺激が少ない薬の選び方や、生活やスキンケアの工夫などを丁寧に説明する診療を心がけている。
また、「美容医療に興味はあるが、まずは保険診療で相談したい」「大げさな治療ではなく、肌にやさしい対策から始めたい」といったニーズにも段階を踏んだ提案ができるよう、保険診療を中心とした一般的な皮膚トラブル(ニキビ・湿疹・かぶれ・乾燥肌・虫さされ・やけどの一部など)や、アレルギーに関する皮膚症状を中心に診療を実施予定。治療方法やスキンケアの選び方については、患者と話し合いながら一緒に決めていくとしている。
同院では年齢を問わず、幅広い世代の方の診療を想定しているが、症状によってはより専門性の高い医療機関を紹介した方がよいと判断する場合も。その際は、紹介先の検討も含めて相談に乗ってもらえる。オンライン診療(ヒフメド)にも対応しているので、利用してみては。
