『かくれんぼフレンズ』
箱の中の公園で遊ぶ動物たち。オオカミの目から隠れろ!

テーブル上でかくれんぼができる、2025年の新作ボードゲーム。自分の動物コマを箱に組み立てた公園に隠し、交代でオオカミ役になって、専用のおめんからのぞいて動物たちを探します。かくれんぼの駆け引きやドキドキ感が楽しめるだけでなく、隠す位置と角度を工夫する空間認識力や、限られた視野での観察力が求められるので、大人でもけっこう難しい。見つけた動物の種類や場所を正確に宣言するため、表現力も必要です。うまく見つけたオオカミ役、隠れきった動物たちには報酬のキャンディが与えられ、その数を競います。木やすべり台、イチゴハウスがある立体絵本のような公園がとにかくかわいい! さらに難易度が上がる上級ルールもあり。
対象人数/2~6人 対象年齢/3歳以上 所要時間/約15分 ルールの難易度/わかりやすい パッケージ/24×24×5.5cm、860g 金額/3960円(税込み)
『ナンテッタ』
即興のセリフで動物や物の気持ちを表現するカルタ

読み手が選んだカードの気持ちを表すセリフを聞いて、どのカードか当てるゲームで、年齢差のあるグループにもおすすめです。表向きに並べたカードのうちの1枚を読み手が心の中で選び、絵のキャラクターの気持ちになってセリフを考えて、全員に伝えます。読み手以外の人はそのセリフに合いそうなカードを探し、カルタの要領で獲得します。いちばん早く5枚のカードを集めた人が勝ちです。動物だけでなく、植物やもの、海や虹など、さまざまなものの気持ちになって絶妙なセリフを考えるのがポイント。子どもは言葉の発達が促され、大人も発想力が鍛えられます。慣れてくると子どものほうがいいセリフを考えるので、大人はタジタジですよ!
対象人数/3~7人 対象年齢/4歳以上 所要時間/約10分 ルールの難易度/わかりやすい パッケージ/15.5×15.5×2.5cm、 178g 金額/1980円(税込み)
【ひとりの時間にはこんな絵本も…】
電車の中など、静かに過ごしてほしいときのために、分割ページの選択によって物語が変化する「ゲーム絵本」はいかが? この『ドラゴンをさがしに』(4歳以上。税込み2640円)は、キャラクターを選んでドラゴン探しの冒険に出発。3つの選択肢が書かれた分割ページを選ぶことによって、お話が枝分かれしていく、ロールプレイングゲームのような絵本です。冒険で手に入れた道具などは回転ディスクで確認でき、これがあとあと物語の展開に影響してさまざまな結末に至ります。

ボードゲームを初めて体験する子の場合は、箱に書いてある対象年齢を1.5倍して考えるほうがいいそうです。
たとえば「4歳以上」と書いてあったら、「4×1.5=6」で6歳くらいがちょうどいいでしょう。
どのゲームがいいか迷う…という場合は、最適なゲームが選びやすい「すごろくや」のホームページをのぞくか、店舗に足を運んでみてください。
店舗では、希望を伝えれば、ボードゲームに詳しいスタッフが相談にのってくれますし、一部のボードゲームは実際に目の前で遊び方を紹介してくれますよ。
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幼児にとって、コマの手触りやリアルな形、鮮やかな色は、それだけで大きな刺激になります。カラフルな公園やカードのユニークな絵柄も、想像力を羽ばたかせる格好の遊び場になるでしょう。これを子どもだけに独占させるなんてもったいない! この年末年始は、ぜひ大人も本気になってボードゲームで遊んでみましょう。
取材と文=高梨奈々

