妊娠初期はつわりがひどく、ひとりでの移動が困難なことも多々ありました。用事があって外出した日、このときは義妹についてきてもらっていました。電車移動のなか、席に座ろうとしたら、おじいさんに席を譲れと怒鳴られ……。
困惑していたら…義妹がビシッとひと言
空いた席に私が座ろうとしたら、おじいさんが「年寄りのほうが疲れやすいんだから、若い者は年配者に席を譲るのが当たり前だ! 席を譲れ!」と言ってきました。体調が悪いと伝えたのですが、聞いてもらえず……。
どうしたらいいのかと困惑していたら、一緒にいた義妹がおじいさんに「妊娠初期なのでおなかは目立っていませんが、つわりがひどく大変な時期の妊婦には変わりありません。もしものときのことを考えてください」とビシッと言ってくれました。
おじいさんが納得したかはわかりませんが……、それ以上は何も言ってきませんでした。本当にかっこいい義妹をもったと今でも感謝でいっぱいです。
このときに無理しなかったおかげもあってか、おなかの子はすくすく元気に育っています。私自身もほかの妊婦さんが同じトラブルに巻き込まれていたら、助けたいなと改めて思うようになりました。
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妊娠初期は外見から妊婦さんかどうか判断しにくいので、心ない言葉を言われた経験がある人もいらっしゃるのではないでしょうか。おじいさんも席に座りたい事情があったのかもしれませんが……。一方的に怒鳴るのではなく、相手のことも考えて言葉を選びたいですね。
著者:森本茜/20代女性・会社員。2歳の女の子を育てるママ。現在、第2子妊娠中。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

