「え…」宅飲み会場から現れたのは赤いスカーフの女…→夫の嘘を確信した私が、笑顔で挨拶を返したワケ

「え…」宅飲み会場から現れたのは赤いスカーフの女…→夫の嘘を確信した私が、笑顔で挨拶を返したワケ

育児を丸投げする夫・リュウに不満を抱えつつも、息子・ヨウスケをかわいがり、それなりに幸せを感じていたマミ。しかしある日、夫・リュウの浮気を疑うようになります。そんな彼女が選んだのは、泣き寝入りではなく、夫を泳がせて証拠をつかむことでした――。


ある夜、マミは夫の帰りが遅いので、ふと窓の外を見てみることに。すると、車内で赤いスカーフを羽織った女と抱き合う夫を目撃してしまったのです。暗闇で確信はなかったけれど、嫌な予感に、不安が高鳴ります。


そう、この瞬間が、全ての始まりでした――。


どうしていいかかわらないまま時間ばかりが過ぎていく、そんな中で次の週末を迎えたマミ。すると夫が「同僚宅で宅飲みだからそのまま泊って帰る」と言い出しました。


浮気相手の家なのでは?と疑いつつも、何かわかるかもと思い、信じたフリをして自ら提案し、宅飲みをするというアパートまで夫を送り届けたマミ。すると、そこで夫を出迎えたのは、あの夜と同じ赤いスカーフを巻いた女だったのです。女が出てくると思っていなかったのか、夫は動揺している様子で――!?

赤いスカーフの女に笑顔で挨拶を返したワケ

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車に駆け寄ってきたのは、先日マミが目撃した「夫を送り届けていた女」でした。女が羽織っている赤いスカーフを見た瞬間、マミはそれが本人であると確信します。


夫は気まずそうな顔をしながら、「いつも良くしてくれる同僚の奥さんだよ」と紹介しました。 けれども、マミには夫の嘘が一目瞭然でした。なぜなら、その女は指輪をしていません。それに、到着したのはいかにも一人暮らし向けのアパート。家族が家にいるという話なら電気がついているはずですが、窓は真っ暗なままでした。


ラクができるものにはすぐに飛びつく性格の夫。鉢合わせすることなんてないだろうと高を括って、マミの「送ってもらえる!」という提案に飛びついたのだろう、と彼女は考えました。


マミはしばらく考えた後、モモに向かってにっこりと微笑みました。「いつもお世話になっております。今日はうちの主人がご馳走になるとのことで……」 何も気づいていないフリをして、丁寧にあいさつをしたのです。


マミの反応にホッとした夫は、饒舌に女を紹介し始めました。「この人はモモちゃん。料理、マジでうまい」 そう言って女を持ち上げます。モモも「いつもうちの主人がリュウさんにお世話になっているみたいで~」と、笑顔でマミに言いました。


アパートに向かって去っていく2人を見送りながら、マミのはらわたは煮えくり返っていました。なぜなら、車の中には2人の息子・ヨウスケがいたからです。


息子の前でひどい芝居をする2人。リュウの妻だと知りながら平然と絡んでくる不届きな女――。 浮気を確信したマミは、2人をただ泳がせるだけではつまらないと思い直します。


そして、この2人を徹底的にメチャクチャにしてやろうと心に決めるのでした。


◇ ◇ ◇


信じていた夫が、幼い息子の前で平然と嘘をつく。その姿を見たマミさんの心中を思うと、本当に胸が締め付けられますね。


でも、ここで感情をぶつけずに、そしてただ悲しみに暮れるのではなく、自分の足でしっかりと立つことを選んだマミさん。揺るぎない覚悟が感じられます。


みなさんがマミさんの立場だったらどんな行動をとりますか? 感情的に問い詰めたくなる状況で、一度冷静になるのは決して簡単なことではありません。だからこそ、相手の嘘を見抜き、自分の心を守るために「今は泳がせる」と決めたマミさんの賢明さが光るのかもしれませんね。

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著者:マンガ家・イラストレーター きりぷち

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