タコと人間の初コラボ(?)は無事に成功
やがてクランツさんは、タコの演奏に合わせてギターを弾くようになります。さらに「ベイビーシャーク」のコード進行を教えることにも成功しました。
もっとも、本人はこう認めてもいます。「結果はリズムを外れていた」。それでも、タコヤキが吸盤のついた触手でピアノの鍵盤に触れ、音を奏でる信じがたい光景は、多くの人々を魅了し、驚きと笑いをもたらしました。クランツさんはこう語っています。
「おそらく人生で最悪な、そして最高にクールな体験だった。ここまで自分を追い込んだことはなかった」
クランツさんとタコヤキは現在も、ほぼ1日おきに一緒に遊んでいるそうです。「自分がタコと遊ぶようになったなんて信じられない」と、クランツさんは笑います。
驚きと笑いをもたらした動画、一方で専門家は冷静
動画のコメント欄には、驚きとユーモアに満ちた声があふれました。
「素晴らしい。でも、あのカニの気持ちは想像もつかない」「夕食になる運命だったタコを救い、最高の暮らしを与えたんだね」「タコは驚くほど賢い。これは豊かな教育だよ」「タコにとっても運命ってわからないもんだな。調理されるタコもいれば、インフルエンサーのペットになるタコもいる」「人間がピアノを覚えるのに2年かかることを考えたらすごい」「タコの成功物語は、カニにとってはホラーだ(笑)」「タコと人間が音楽でコラボする日が来るとは」「ピアノを弾くことを学んだタコに感心すべきか、教えることに成功した人間に感心すべきか……?」「こんなに賢いと知ったら、もう食べられないね」
一方で、海洋生物学者ジェニー・ホフマイスターさんは冷静な見解を示しています。
「タコは音楽を楽しんで演奏しているわけでも、リズムやテンポを理解しているわけでもありません。カニを得るために必要な動作をしているだけなのです」

