『M-1グランプリ』第21代目王者はたくろう 東京進出は「いっぱい大人と相談します!」<M-1グランプリ2025>

『M-1グランプリ』第21代目王者はたくろう 東京進出は「いっぱい大人と相談します!」<M-1グランプリ2025>

「M-1グランプリ2025」優勝者記者会見より
「M-1グランプリ2025」優勝者記者会見より / ※ザテレビジョン撮影

「M-1グランプリ2025」の優勝者記者会見が12月21日に東京・テレビ朝日で行われ、第21代王者に輝いたたくろうが登場した。

■過去最多となる1万1521組がエントリー

「M-1グランプリ2025」は、「とにかくおもしろい漫才」をテーマに2025年の一番面白い漫才師を決める大会で、21回目となる今回は過去最多となる1万1521組がエントリーした。

決勝戦は、ドンデコルテ、エバース、ヨネダ2000、豪快キャプテン、ヤーレンズ、真空ジェシカ、めぞん、ママタルト、たくろうに、敗者復活戦を勝ち上がったカナメストーンの10組で行われ、審査員を海原ともこ(海原やすよ ともこ)、後藤輝基(フットボールアワー)、駒場孝(ミルクボーイ)、柴田英嗣(アンタッチャブル)、哲夫(笑い飯)、博多大吉(博多華丸・大吉)、塙宣之(ナイツ)、山内健司(かまいたち)、礼二(中川家)が、MCを今田耕司、上戸彩が務めた。

■審査員8名から選ばれ頂点に

たくろうはファーストステージで7番目にネタを披露し、2位で最終決戦に進出。ドンデコルテ、エバースとの戦いとなった最終決戦では3番目にネタを披露し、審査員から8票を獲得して栄冠に輝いた。

戦いを制したたくろうは、2016年に結成した赤木裕ときむらバンドからなるコンビ。2024年には「第54回NHK上方漫才コンテスト」にて準優勝を果たす。「M-1グランプリ」には2016年より出場し、今回初めて決勝へと駒を進め、初ファイナリストで頂点に。第21代目王者の称号と優勝賞金1000万円を獲得した。

会見にて、王者となった気持ちを問われると、きむらは「王者と呼ばれることがまだ何もしっくり来ていなくて」と率直な感想を。「終わった瞬間はうれしさのキャパを超えていて、しんどくなるくらいうれしかったです」と喜びをあらわに。

赤木も「本当に現実味がなさすぎて、(会見出席前に)『有働Times』に出てきたんですけど、有働さんがホログラムに見えて。実体がないんじゃないかと…」と感想を。続けて「トレンディエンジェルの斎藤(司)さんだけはハッキリ見えました(笑)」と言い、会場を和ませた。

■2本目のネタの手応えを明かす「今改めてホッとしています」

8月からスタートした「M-1グランプリ」の戦いについては、「2回戦は別のネタをしたのですが、3回戦・準々決勝・準決勝と、(決勝戦)1本目のネタをずっとやってきたので、そこに関して僕は楽しくやれそうな自信はありました」と振り返ったきむら。「2本目はどうなんだろうなとは思っていたんですけど、さっき映像で見たときにめちゃくちゃ笑っていただいていたので、今改めてホッとしています」と笑顔を見せる。

しかし、赤木が「1本のネタで決勝まで勝ち上がってきたので、2本目をどうするかという話を同期の翠星チークダンスの木佐に相談したら、『絶対に過去にやった強い実績のあるネタをした方がいい』と言われたんです」と明かすと、きむらは「危な!」と反応。「優勝した理由は木佐を信じなかったから(笑)」と勝因を分析し、笑いを誘った。

■「“来てもらった人に笑っていただく”という開き直りはあったかもしれない」

結成2年目に準決勝に進むも、なかなか決勝進出がかなわなかったたくろう。漫才のスタイルは変わっていないながら、優勝にたどり着いた理由を問われると、赤木は「大分長い間、準決にも行けない状態が続いてたんですよ。ある程度その諦めというかね…」とコンビの状況を回顧し、きむらも「開き直り!」と大きく頷く。

続けて「ずっとお客さんの前で漫才するという人生は続くし、僕ら(大阪の)よしもと漫才劇場の方で寄席出番をたくさん頂いておりまして、そちらが主な活動場所になっていますんで、とにかく“来てもらった人に笑っていただく”という開き直りはあったかもしれないです」と語る。

赤木も、「とにかく笑ってもらえるネタをしましょうと。かっこいいボケとか、かっこいい構成のとか、エッジの効いたのをやりたかったんですよ。でもそれは多分できないと7年の感覚でなって。だったらむっちゃウケるもの2本出そう!で、やってきたのがこういった結果に」と熱弁。そして「あとは木佐を信じなかったこと」と付け足し強調した。

■東京進出の質問に同期愛をにじませる

念願の優勝を果たした気持ちを問われると、きむらは「優勝させていただいているからこそ言えますけど、いる7年だったかなと僕は思っています。その間に自分らにとっての大事なことを見つめ直していましたし、ある程度いる時間やったかなというのはあります」とコメント。

一方の赤木は「確かに長い…」とこぼしつつ「準決勝に行った年にバイトを辞められたんですけど、だんだんと緩やかに下っていって、もう再開だ…のタイミングぐらいだったんです、今年が。僕がバイトをすぐクビになるタイプで、(バイトするのが)すごい嫌で、それで頑張れたのかなと思いますね」と話していた。

また、東京進出の意向について聞かれると、きむらは赤木の「今行かなきゃいつ行くんだ?という感覚もある」という言葉に同意しながらも「同期のドーナツ・ピーナツが『寂しいから行かんといてくれよ』とは言ってたので、あいつの意見を聞くか聞かないかのジャッジがいるかなと思っています」と同期愛をにじませる。

そして「多分いっぱい大人と喋らな決められへんかも」「まだ今ここでね、下手なこと言ったら…」とビビりながら、「去年までは僕ら、東京志向もなくずっとやっていたので、いっぱい大人と相談します!」と宣言していた。

提供元

プロフィール画像

WEBザテレビジョン

WEBザテレビジョンは芸能ニュース、テレビ番組情報、タレントインタビューほか、最新のエンターテイメント情報をお届けするWEBメディアです。エンタメ取材歴40年以上、ドラマ、バラエティー、映画、音楽、アニメ、アイドルなどジャンルも幅広く深堀していきます。