【東大阪】母のからあげが、まちの風景になった。【Kitchen friend 怜】

布施に育てられて、布施に返す

怜司さんは、生まれも育ちも布施の人。
開業前は、となりの宝くじ売り場に勤めていた。
日々、商店街を歩きながら見ていたのは、少しずつ増えていくシャッターの数だった。

「このままやと、布施が元気なくなるなあと思って」

お店を構える場所は、かつて母・いずみさんが「フードショップいずみ」を営んでいたところ。
体調を崩して閉めてから、30年近く時が経っていた。

でも、味の記憶はちゃんと残っていた。
親子二人三脚で、看板をもう一度掲げた。
まちの顔として再び、からあげの香りが通りを包んでいる。

「ないの?」から始まる、惣菜の数々

自慢はからあげだけじゃない。
「◯◯食べたい」「◯◯作って!」
そんなお客さんの“わがまま”に応えるうちに、自然とレパートリーが増えていった。

常時選べるお惣菜と弁当は、30種類近くに。
ある意味、ここにあるのは“まちの総意”みたいな惣菜たち。

「肉じゃがとか、ほんまに普通の味なんですけど、それがいいんです」
怜司さんの言葉には、少し照れくさそうな誇りが混ざっていた。

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