床ずれの進行と治療

床ずれが初期症状から進行するとどのように変化しますか?
床ずれの初期症状は皮膚の赤み程度ですが、進行すると水ぶくれ(水泡)や皮膚のただれ(びらん)が生じます。
赤みが出ている程度の初期段階はステージ1とされ、水ぶくれなどが生じ、表皮に損傷が生じている段階はステージ2とされます。
皮膚には痛みを感じる神経があるため、この段階になると強い痛みを感じる場合があります。
さらに進行すると、皮膚組織が失われ、皮下脂肪が露出したステージ3の状態になります。深い部分まで症状が進行しているため、治療に時間がかかりやすい状態です。
ステージ4は皮下脂肪まで失われた状態で、骨や筋肉などが露出した状態です。骨髄炎などにつながる可能性があり、場合によっては生命に危険が生じます。
床ずれで受診する目安を教えてください
床ずれは初期段階でしっかりとケアを行うことが大切です。初期段階であれば適切なケアで早めに回復を目指せる可能性があるので、床ずれかもと感じたタイミングで、早めに受診するようにしましょう。
訪問看護や訪問診療を利用している方であれば、早めに連絡をして診断や治療を受けることをおすすめします。
そうでない場合は、皮膚科などを早めに受診し、皮膚を保護するための外用薬などを処方してもらうとよいでしょう。
進行した床ずれはどのように治療しますか?
床ずれの治療は、圧力の分散や栄養状態の回復、皮膚の保護を行い、自然治癒力での回復を目指す方法が基本です。ステージ3などに進行している場合も、基本は患部の保護を重視した治療を行います。
ただし、重症化により組織が壊死してしまっている場合には、悪くなっている組織を除去する治療などが必要になる可能性もあります。また、状況や症例によっては手術や特殊な機器を装着する治療が行われます。
編集部まとめ

床ずれの初期症状は皮膚の赤みとして表れ、指で押しても色の変化が起こらないという特徴で見分けることができます。
床ずれは初期段階であれば適切なケアで早期の回復を目指しやすい症状なので、疑われる症状がある場合は早めに医療を受診し、早期の診断や治療を行うようにしましょう。
参考文献
褥瘡(床ずれ)|一般社団法人 日本創傷外科学会 一般の皆様へ
第4回:床ずれ(褥瘡、じょくそう)|wam net
褥瘡(床ずれ)の予防について|国立がん研究センター中央病院 看護部

