アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
施設で暮らし始めたころは、父のことをよく話題にしていた母・あーちゃん。それが怯えからか期待からか、本心はわかりません。しかし、時間がたつにつれて父の話題はまったく出なくなりました。同居しているときは父への依存心が強かったものの、実際に離れて暮らしてみると、不便もなく穏やかに過ごせていることから、あーちゃんは父への印象が薄れているのだろうと、ワフウフさんは感じていました。いっそのこと、このまま父のことを忘れてくれたらいいのに……と、ワフウフさん姉妹は思っていました。
体感温度の差がすごい
最近のあーちゃんは、調子がイマイチ。トイレから戻ってきた直後、ワフウフさんに「トイレに行ってくるわ!」と言って、再度トイレへ……。別の日には、相変わらず自分で洗濯をしているあーちゃんに、姉・なーにゃんが「洗濯は施設にお願いして」と少し強く言ったところ、急にうつろな目になり、表情が消えてしまい、なーにゃんが大慌てする事態になりました。

この日は、まだ梅雨が明けていないというのに、真夏並みの暑さが続いていました。

汗だくであーちゃんの面会に行くと、部屋の窓を閉め切って長袖を着ているあーちゃんの姿が。

暑さを感じないらしく、別に暑くないと言います。

半袖に着替えるように促すと、素直に従ってくれるのですが……。

本人は、暑さを感じにくくなっている自覚はないようです。

こちらは汗だくで、体感温度の差がすごい……。

あーちゃんが暮らす施設は、姉の住むマンションの近く。入居前に見学させてもらった部屋からは、マンションが見えました。その話を覚えているからなのか……。

実際にあーちゃんが入居したのは見学した部屋とは違う部屋で、姉のマンションは見えないのですが、部屋から見えるマンションを姉が住んでいるマンションだと思っているようです。

やんわり違うと教えると……。

すぐに納得するのですが、お散歩中も目に入ったマンションを姉が住むマンションだと言うこともあります。色や形の認識があやしくなってきているようです。

こんなことを言ってくれると、間違っていてもあーちゃんが安心するならいいや! と思ってしまいます。
その日は、梅雨明けしていないというのに、連日真夏並みに暑い日が続いていて、私は汗だくの状態であーちゃんのもとへ面会に向かいました。あーちゃんは、部屋の窓を閉め切り、クーラーもつけずに長袖を着ています。半袖に着替えるように促すと素直に着替えてはくれますが、別に暑くないとのこと。よくお年寄りがクーラーをつけずに熱中症になるという話を聞きますが、もしかしてあーちゃんと同じように暑さを感じなくなっているのでしょうか……?
あーちゃんが暮らす施設は、なーにゃんが住むマンションの近く。入居前に姉妹だけで見学に行ったときは、見学した部屋からなーにゃんのマンションが見えました。結局、別の部屋に入居することになったので、あーちゃんが今暮らしている部屋からは見えないのですが、最初にその話をしたせいか、部屋から見える近くのマンションをなーにゃんのマンションだと思い込んでいるのです。
ちなみに、なーにゃんのマンションは色も形も特徴があって、その辺のマンションと見間違うことはありません。それなのに、あーちゃんは自分の部屋から見えるマンションだけではなく、散歩をしている途中で目に入ったマンションを「あれがなーにゃんのマンションよね?」と言います。顔がわからなくなったのと同じように、形の認識もあやしくなっているのかもしれません……。
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ここ数年、夏は尋常ではない暑さになるので、暑さを感じにくいとなると命にも関わってしまいます。あーちゃんの場合は、施設のスタッフさんと共有しておけば気にかけてもらえると思いますが、これが1人暮らしだったら……と考えると、ちょっと怖いですね。当たり前のことができなくなるというのは、想像している以上におそろしいことなのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

