外歯瘻の前兆や初期症状について
最初は顔の一部(主に頬や鼻の周り、顎の下など)が腫れて、押すと痛みを感じるようになります。初期段階では多くの場合、原因が歯にあると気付きにくく、必ずしも歯の痛みを伴わないことが特徴です。
腫れた部分は次第に硬くなり、やがて皮膚の表面が赤くなってきます。さらに、腫れた部分では膿がたまり、自然に破裂したり切開したりすることで、皮膚に小さな穴ができます。穴からは膿や血液が混ざった液体が出てきます。
膿が出ることで一時的に痛みは和らぎますが、原因となる歯の治療をしないまま放置すると、穴からの膿の排出が何度も繰り返されます。長期間症状が続くうちに、皮膚の一部が硬くなったり、周囲の組織に炎症が広がったりすることもあります。
また、皮膚の穴が外部と通じているため、新たな細菌が入り込んで感染が悪化するリスクがあります。そのため、症状に気づいたら早めに治療を始めることが重要です。
外歯瘻の検査・診断
外歯瘻はいくつかの検査を組み合わせて行い、検査結果を総合的に判断して診断します。
問診と視診
顔の腫れや痛みがいつから始まったか、歯の治療歴や外傷はあるか、以前に同じような症状があったかなどを確認します。顔の皮膚も観察し、腫れや発赤の状態、瘻孔の有無を調べます。
口腔内検査
歯ぐきの腫れや発赤、歯のぐらつき、打診痛などがないかを調べます。穴の近くの歯ぐきを触ったときに硬い管状のものが確認できた場合、膿が通る細い管「瘻管(ろうかん)」である可能性が高く、原因となる歯を特定する判断材料となります。
画像検査
レントゲンやCT、MRIなどの検査を行います。画像検査によって、歯の根の周りの骨に円形の影(骨の溶けた部分)を確認できることがあります。また、穴に細い棒や造影剤を入れてレントゲンを撮ると、瘻管の走行がわかり、原因となる歯の特定につながります。
血液検査
血液検査では、白血球数や炎症反応を調べることで、炎症の程度や全身への影響を確認します。外歯瘻の場合、これらの値は正常範囲内のことも多いですが、重症化すると高くなることがあります。
細菌培養検査
穴から出てくる膿を採取して培養検査を行うことで、感染に関わっている細菌の種類を調べます。抗菌薬による治療を行う際の参考になります。

