
「想定外」「予測不能」なショートホラー漫画をSNSに公開している、誰でもない( @daredemonaidare )さん。2024年4月29日に公開されたオリジナル作品「探し物」は、自分のサイフを落とした不良少年が、河川敷で小学生と一緒に探し物を見つけるショートホラー短編だ。今回は、作者の誰でもないさんにインタビューを行い創作の舞台裏を聞いた。
■「財布を落とす」ところからはじまる恐怖体験



本作「探し物」は、主人公の少年が落とした財布を少女と一緒に探す最中、女性の死体を見つけてしまうというショートホラーだ。実は、その女性が少女に取り憑いていたという衝撃の展開。本作のアイデアのきっかけについて、作者の誰でもないさんは「よくある『財布を落とす』というはじまりから何か展開していかないか?と考えたところからです」と話す。
誰でもないさんに、「探し物」にまつわる体験について聞くと「昔、ダウジングというものを初めて知りしばらくたったある日、テレビのリモコンがどうしても見つからないことがありました。そこで、ダウジングの真似事として適当にペンを投げ、ペン先の指し示す方向を探してみたところ即見つかったという経験があります」と不思議な出来事を話してくれた。
「幽霊や怪異はめったに見られるものじゃないと思うので、見られるものなら見たい」と言う誰でもないさんだが、「幽霊」や「怪異」を見た経験について「はっきり幽霊だと確信して見たことはないですが、学生時代、寝起きにクローゼットの上の方をふと見ると目がくっきりと1つ浮かんでいるのを見たことはあります。寝起きで脳が半覚醒状態だったために見えた幻覚のようなものと捉えています」と話す。
最後に、誰でもないさんは「雲を暗く描くだけで『夕方の空』感が出る」と表現についてのこだわりも教えてくれた。ぜひ読んでみてほしい。
取材協力:誰でもない(@daredemonaidare)
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