痛風の症状への対処法

痛風が疑われるときは何科を受診しますか?
痛風が疑われる症状が出たときは、まず内科を受診するのが基本です。内科医が血液検査などで尿酸値を確認し、必要に応じて痛風かどうかを診断します。腎臓の病気や生活習慣病を併せ持つ場合には腎臓内科、関節炎が複雑に進んでいる場合にはリウマチ内科でより詳しい診察を受けることがあります。
痛風の検査方法と診断基準を教えてください
血液検査で血清尿酸値を測定し、7.0mg/dL以上であれば高尿酸血症と診断します。痛風の症状があるときには関節液を採取し、顕微鏡で尿酸結晶を直接確認して診断を確定します。さらに画像検査によって関節や腎臓への尿酸沈着の有無を評価することもあります。診断は症状と検査の結果を組み合わせて行います。
参照:『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版』(日本痛風・核酸代謝学会)
病院で治療すれば痛風は治癒しますか?
痛風は、一度治療して終わる病気ではなく、長期的に尿酸値を管理しながら付き合っていく必要がある慢性疾患です。急性期の激しい痛みは薬で抑えることができますが、尿酸値が高い状態を放置すると、再び発作を起こしたり、関節に痛風結節ができたりするおそれがあります。
そのため、発作を繰り返さないためには、薬による尿酸値のコントロールと生活習慣の改善を両立させることが大切です。尿酸降下薬を用いて血清尿酸値を原則6.0mg/dL以下、痛風結節がある場合や重症の方では5.0mg/dL以下を目標に調整します。あわせて、アルコールや果糖を多く含む飲料を控え、プリン体の多い食品を摂りすぎないように注意しましょう。十分な水分をとって尿量を確保し、野菜や乳製品を取り入れた食事を心がけることも有効です。
参照:『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版』(日本痛風・核酸代謝学会)
痛風の発作への対処法を教えてください
発作時は患部を安静にし、冷却して炎症を抑えます。薬物療法としてはNSAIDs、コルヒチン、ステロイド が有効です。コルヒチンは前兆や初期症状の段階で用いると頓挫効果が期待でき、NSAIDsは短期間に適切量を投与して炎症を鎮めます。NSAIDsが使いにくいときはステロイドを選択します。
編集部まとめ

痛風は高尿酸血症を背景に起こる関節の病気で、足の親指の付け根に赤みや腫れが出て、強い痛みに発展することがあります。放置すると関節の変形や腎臓の障害だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞といった全身の病気につながるおそれもあります。
診断は尿酸値の測定や関節液の検査で行われ、治療では急な炎症を和らげる対応と、尿酸値を下げて再発を防ぐ対応を組み合わせます。発作を繰り返さないためには、薬による治療だけでなく、日々の工夫が大切です。食生活や飲酒習慣を見直し、水分をしっかりとること、体重を適正に保つことを心がけましょう。
参考文献
『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版』(日本痛風・核酸代謝学会)
『高尿酸血症・痛風の診断と治療』(山中 寿、日本内科学会雑誌, 2015, 104巻, 9号, p. 2039-2045)
『食品・飲料中のプリン体含有量』(公益財団法人痛風・尿酸財団)

