冬キャンプでは防寒対策が欠かせませんが、特に気を付けたいのが「底冷え」です。どんなに高性能なシュラフを使っていても、底冷え対策ができていないと快眠はできません。そこで本記事では、底冷え対策に役立つ、冬キャンプにおすすめのマットをご紹介。失敗しない選び方も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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冬キャンプの快眠はマットで決まる!失敗しない選び方5つのポイント
まずは、冬キャンプ用にマットを選ぶ際のポイントを解説します。
断熱性の指標「R値(R-value)」で選ぶ
冬キャンプ用のマット選びで最も重要視すべきなのが「R値(R-value)」です。
R値とは、マットの断熱性能を表す指標です。数値が高いほど断熱性が高いことを示し、暖かく快適に眠れることを意味します。
気温に適したR値の目安と、最適なマットの種類は以下のとおりです。
冬キャンプならR値4.0以上のものがおすすめです。ただし、外気温が-10℃以下になる場所や、標高が高い場所、雪山といった極寒の環境で使用する場合は、より断熱性の高いR値6.0以上のモデルを選びましょう。
なお、クローズドセルマットとインフレーターマットを重ねて使用する場合、それぞれのR値を合計した数値で考えれば問題ありません。重ね使いする際のポイントに関しては、後ほど詳しく解説します。
マットの種類で選ぶ
キャンプマットには主にインフレーターマット・クローズドセルマット・エアーマットの3種類があり、それぞれの特徴は次の通りです。
冬キャンプで暖かく眠るには「R値が高く、厚みのあるインフレーターマット単体」か、「インフレーターマットとクローズドセルマットの重ね使い」がおすすめです。
厚み(クッション性)で選ぶ
底冷え対策しつつ、寝心地の良さを確保するには、必要な厚み(クッション性)のあるモデルを選ぶのが大切です。
厚みがあるほど、地面からの冷気をシャットアウトする効果が高まるので、冬キャンプでは最低でも厚さ5cm以上のものを選びましょう。8cm~10cm程度の極厚タイプを選ぶのが理想的です。
また、厚みがあると地面の凹凸を軽減し、快適性も高まるため、より快適性を求める人には厚さ10cmのものがおすすめ。
ただし、厚みがあるマットはその分サイズが大きく、重くなるので注意が必要です。
サイズ・収納性で選ぶ
キャンプ用マットはサイズや収納性で選ぶのもポイントです。
先にも述べましたが、R値の高い厚手タイプを使ったり、複数のマットを重ねたりすると、快適性は向上するものの、収納時のサイズが大きくなり、持ち運びにくくなります。
移動手段やキャンプ地の環境を考慮して、断熱性と収納性のバランスが良いものを選びましょう。
冬キャンプマットの「重ね使い」テクとR値の加算
冬キャンプではR値の高いインフレーターマットを選ぶほか、より暖かく快適に過ごすために、複数のマットを重ね使いするのもひとつのテクニックです。
ここでは、マットを重ね使いする際のポイントを解説します。
R値は「合計数値」で考える
マットを重ねて使用する場合、それぞれのマットのR値を合計した数字を「マットのR値」として考えます。
例えば、R値4.0のインフレーターマットと、R値2.0のクローズドセルマットを重ね使いする場合のR値は6.0。
単体では冬キャンプに向かないR値のマットでも、重ね使いすれば極寒の冬キャンプにも対応するスペックになります。
また、重ね使いにより、上層と下層で役割分担できるのも利点です。
地面側にクローズドセルマットを敷いて底冷えを防ぎ、その上にインフレーターマットを設置すれば、クッション性と保温性を兼備できるほか、インフレーターマットに穴があくリスクも低減できます。
失敗しない組み合わせ方
冬キャンプでマットを重ね使いする場合でも、R値は最低でも4.0以上、厚みは5cm以上を目安にしましょう。
また、同じ種類のマットを組み合わせるよりも、クローズドセルマット+インフレーターマット or エアーマットの組み合わせがおすすめです。
クローズドセルマットはタフな一方でクッション性が低く、インフレーターマットやエアーマットはクッション性が高いものの、穴があくと使えなくなるリスクがあります。このように反対の性質があることから、組み合わせて使うことでそれぞれの弱点を補えますよ。

