トイレがクサいときに考えられる原因5つ
猫のトイレが強く臭うときは、掃除不足だけでなく、環境・体質・病気など、いくつかの要因が関係していることがあります。以下の5つをチェックしてみましょう。
1.トイレ砂や容器の汚れが原因
古い砂が残っている、汚れた砂を完全に取りきれていない、またはトイレ本体やスコップに尿や便が染みついていると、雑菌が繁殖してアンモニア臭が強くなります。
砂の全入れ替えとトイレ容器の洗浄は週1回程度が理想です。
2.砂や設置場所が猫に合っていない
消臭力の弱い砂を使っている、または湿気が多く風通しの悪い場所に置いていると、ニオイ菌が増えやすくなります。
トイレは換気のよい場所に設置し、季節によって砂の種類(紙・鉱物系など)を変えるのもおすすめです。
3.猫の尿そのものが強く臭う体質
猫はもともと濃い尿を出す体質をしており、尿中の成分が空気に触れることでアンモニアやチオールといった物質に変化し、独特の強いニオイを放ちます。
とくにオス猫はマーキング傾向があるため、ニオイがより強く感じられることもあります。
4.水分不足による尿の濃縮
水をあまり飲まないと、尿の濃度がさらに上がり、ツンとした強いニオイになります。
部屋の複数箇所に水を置く、ウェットフードを混ぜるなど、自然に水分を取らせる工夫が効果的です。
5.病気が隠れている可能性も
「急にトイレがクサくなった」「ニオイの質が変わった」ときは、体調の変化が関係していることがあります。
膀胱炎、尿路感染症:頻尿、血尿、排尿時に鳴くなど。炎症や細菌で尿のニオイが強くなる 下痢、消化不良:便がゆるく未消化物が混じると、便臭が強烈になりやすいこれらの症状が見られたら、早めに動物病院で検査を受けましょう。
トイレのニオイを抑えるための対処法
猫のトイレのニオイを完全にゼロにするのは難しいですが、日々の工夫次第でかなり軽減することが可能です。ここではすぐに実践できる対処法を紹介します。
毎日の掃除+週1のリセット洗浄
尿や便を放置すると雑菌が繁殖し、時間が経つほどニオイが強まります。1日1〜2回はスコップで排泄物を取り除き、可能であれば週に1度はトイレ砂をすべて入れ替えて容器を丸洗いしましょう。
中性洗剤で洗い、しっかり乾かしてから新しい砂を入れるのがポイントです。
消臭力・吸収力の高い砂を選ぶ
鉱物系や紙タイプなど、猫砂にはさまざまな種類があります。アンモニア臭を吸着する「活性炭入り」や「抗菌タイプ」を選ぶと効果的です。
また、猫が気に入らない砂だとトイレを我慢する原因にもなるため、猫が安心して使える砂+ニオイ対策を両立させましょう。
トイレの設置場所と換気を見直す
湿気や空気のこもりやすい場所にトイレを置くと、ニオイが部屋中に広がりやすくなります。窓の近くや換気扇の近くなど、風通しのよい位置に設置しましょう。
また、フードカバー付きトイレを使用している場合は、こまめに開けて空気を入れ替えるのも有効です。
消臭グッズ・空気清浄機を併用する
ペット用の消臭スプレーを使用したり、脱臭ビーズをトイレ周りに設置すると、アンモニア臭を吸着してくれます。
また、空気清浄機を併用すれば、空気中の臭い成分を効率的に除去できます。

