帯状疱疹が眼に出る「眼部帯状疱疹」視力低下を防ぐための早期対応を医師が解説

帯状疱疹が眼に出る「眼部帯状疱疹」視力低下を防ぐための早期対応を医師が解説

眼部帯状疱疹の治療

眼部帯状疱疹の治療は、通常の帯状疱疹と同様に抗ウイルス薬の全身投与が基本となります。
「アシクロビル」や「バラシクロビル」などの抗ウイルス薬を発症から72時間以内に内服することで、眼症状や神経痛の合併を減らせることがわかっています。
(出典:Saad S, Christopher N Ta. Evaluation and management of herpes zoster ophthalmicus. Am Fam Physician, 2002 ;66(9):1723-1730)

眼症状に対しては、アシクロビルなどの抗ウイルス剤を含む眼軟膏を使用し、炎症を抑えるためにステロイド点眼薬も併用されます。

虹彩毛様体炎が起きている場合は、緑内障を予防するための点眼薬を利用することもあります。

眼部帯状疱疹になりやすい人・予防の方法

眼部帯状疱疹は水ぼうそうや帯状疱疹の既往歴がある人がなりやすい傾向にあります。
しかし、水ぼうそうの症状が出ていなくても、水痘帯状ヘルペスウイルスが体内に潜伏している可能性があります。

2017年の統計によると、20歳以上の成人の約95%は水痘帯状ヘルペスウイルスを保有していることがわかっています。
(出典:NIID国立感染症研究所「水痘・帯状疱疹の動向とワクチン」)

特に50歳以上の人や妊婦、がん患者、HIV感染者、ステロイド薬や免疫抑制剤を長期的に使用している人は免疫機能が下がりやすいため、発症リスクが高くなります。

予防の方法は、日頃から免疫機能を維持することです。
栄養バランスの取れた食事を心がけ、十分な睡眠をとり、適度な運動と休息を取り入れることが重要です。また、リフレッシュする時間を作るなど、過度なストレスをためないよう心がけましょう。

50歳以上の人には、帯状疱疹を予防するためのワクチン接種が推奨されています。
帯状疱疹ワクチンは発症予防だけでなく、重症化予防にも効果があるとされています。
(出典:東京都保健医療局「帯状疱疹と帯状疱疹ワクチンについて」)


関連する病気

帯状疱疹

水疱瘡

結膜炎角膜炎強膜炎虹彩毛様体炎

眼輪筋麻痺


参考文献

臨床神経学皮疹に1週間先行して頭痛と複視が出現した眼部帯状疱疹の1例

日本環境感染学会帯状疱疹

公益社団法人日本皮膚科学会ヘルペスと帯状疱疹

日本ペインクリニック学会ⅣA1帯状疱疹

東京都保健医療局帯状疱疹と帯状疱疹ワクチンについて

NIID国立感染症研究所水痘・帯状疱疹の動向とワクチン

配信元: Medical DOC

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