「怪しいんだよね」友達は不倫に気づいている?→隠すストレスで限界に|友達の夫が不倫していました

「怪しいんだよね」友達は不倫に気づいている?→隠すストレスで限界に|友達の夫が不倫していました

友達夫婦の不倫を知った真帆と和馬夫婦。話し合いの末「サレ妻」の千鶴には報告せず、「シタ夫」である亮に不倫をやめるよう、説得することにしました。しかし真帆の心中は、複雑な様子で…。

進展のない日々に、モヤモヤ…

悩む 女性

亮さんの不倫を知ってから、1か月ほど経った。あれから私たちの生活で、千鶴と亮さんに関する状況の確認というのが、何となく定期的に行われるようになる。今日も和馬は話題を出したが、内容は変わらずだ。

「亮さん、『別れるべきだとは思うけど今は難しい』って言うんだ。相手の女性が、けっこう強気らしくてさ。下手に動くとダメだって…」
「そう。でも、うまく別れてほしいね」

どうやら和馬の説得に亮さんが響く様子はなさそうだ。進捗はあまり良くない。

よりによって、一番親しくしていた友達夫婦の不倫を知ってしまうなんて…。私にとって千鶴と亮さんは、理想的な夫婦像だったのに。見たくもない現実を知って、日々もやもやしている。さらに私を悩ませているのが、千鶴にこの事実を隠さなければならないことだった。

「浮気してるのかも」友人の発言にドキッ

女性 2人 カフェ

学生時代から一番仲が良い千鶴とは、今も1か月に2,3回は会っている。近所に住む彼女は子育ての息抜きも兼ねて、私とカフェで過ごす時間を何よりも楽しみにしていた。そんな千鶴と今日も、新しいカフェでお喋りしている。その中で亮さんの話題が出るたびに、私は後ろめたい気持ちに悩まされた。

「亮ってば、最近忙しいんだよね。この間もカノンと遊ぶ約束してたのに、勝手に仕事の予定入れちゃってさ」
「そうなんだ」

以前ならただの愚痴と受け止めていた内容も「不倫相手と会ってるのかな」と嫌な想像の種になる。馬鹿正直で嘘が下手な私にとって、隠し事をするのはなかなか大変なことだった。

「もしかしたら、浮気してるのかも」

不意に千鶴がこぼした一言に、心臓が飛び出さんばかりに跳ねた。

「ま、まさか」
「いや、怪しいんだよね。亮って人づきあいがいいから、中には勘違いする人もいてさ」

千鶴は亮さんの不倫に気づいてる?しっかり者で賢い彼女のことだから、可能性としては十分あり得た。

しかし、私たち夫婦から「じつはそうなんだ」と事実を知らされたらどう感じるだろうか。「今まで黙っていたなんて酷い」「他人から聞きたくなかった」と思うかもしれない。そう考えると怖くて、口を閉ざしてしまう。私の中で、フラストレーションが日に日に大きくなる。

配信元: ママリ

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