猫が『袋の中に入ろうとする』理由4つ 虜になるワケから遊ばせるときの注意点まで

猫が『袋の中に入ろうとする』理由4つ 虜になるワケから遊ばせるときの注意点まで

猫が『袋に入ろうとする』理由4つ

袋に頭を突っ込む猫

皆様のお家の愛猫は、袋が好きですか?筆者の飼っている猫達は紙袋が大好きで、見つけると入れずにはいられない様子です。

では、猫はなぜ袋に入ろうとするのでしょうか。体の比率とは明らかに不釣り合いなものにも突進したり、被ったまま歩いてしまうユニークな猫がいるほど虜になる理由があるのでしょうか。

ここでは、猫が袋に入らずにはいられない理由を4つ紹介いたします。あわせて遊んでもらう際に、飼い主さんに注意してほしいことも紹介していくので参考にしてみてください。

1.狭くて暗い場所が好きだから

穴蔵に隠れる猫

野生の猫は穴蔵のような環境を寝床とし、疲れた体を休ませていました。現在でもヤマネコにはこのような習性があります。

そしてこの習性は、現代のイエネコにも引き継がれています。したがって、外の暮らしとは無縁な猫でも"狭くて暗い場所"が落ち着くと感じやすいのです。

そういわれてみると、確かに袋の中は暗く狭い空間になりますよね。現代っ子の猫にとっては、ちょっとした秘密基地のような感覚もあるのかもしれません。

2.ワクワクするから

穴の中を覗く猫

穴蔵を住処とする動物は猫だけではありません。そう、狩りの対象となるネズミもまた狭い穴の中に潜んでいます。

つまり、猫にとって袋の中は自身の寝床になるばかりではなく、獲物がいる場所としてもマークしている存在。"ガサガサ"という音を聞いてはワクワクするのです。

床に紙袋を置き、その下で猫じゃらしを動かしてみてください。愛猫に狩猟本能が残っていれば突っ込んでくるはずです。そのままガサガサと音を立て続ければ、その動きに合わせて愛猫もじたばたするでしょう。

脳に程よい刺激が加わる他、運動不足の解消にもつながります。ただし、夢中になって暴れると袋の端で怪我をしたり、持ち手が絡んで大惨事になる恐れがあります。悲しい事故を防ぐためにも、遊ばせる前に危険な箇所はカットしておいてください。

また、ビニール袋の場合は窒息の恐れがあります。必ず空気穴を開けた状態で遊ばせるようにしてください。遊び終えたら回収し、猫の手が届かない場所で保管することも大切です。

特にビニール袋は誤飲しやすく、そのまま喉にへばりつく可能性があります。子猫や遊び盛りの猫がいるご家庭では特に気をつけてください。

3.噛み心地が好き

袋が気になる猫

中には袋の噛み心地が好きという猫もいます。一説によると、袋やダンボールを噛むことによって、"鳥の羽をむしる"や"肉をこそげ取る"といった感覚が味わえるのだとか。

よって、袋をよく噛む猫には要注意です。一度愛猫が袋に入って遊ぶ様子を真剣に観察してみてください。

入ること自体を楽しんでいるのか、それとも噛むことが目的で入るのか。

噛むことが目的の場合は、いっそのこと袋で遊ぶことを禁止にするか、頑丈な紙袋のみで遊ばせるようにしてください。遊ばせる際は目を離さず、必ず見守るようにしてくださいね。

先ほども紹介したように、誤飲や窒息のリスクはビニール袋のほうが高いです。噛むことを好む猫には渡さないように気をつけてください。

4.暖を取るのにちょうどいい場所だから

袋の中でくつろぐ猫

袋には密閉性があるため、中に入るとあたたかいと感じることができます。よって、寒がりな猫は暖を取るのにちょうどいい場所として袋を選ぶ場合があります。

安心して隠れられる場所でもあり、温もりを得られる場所でもある袋。中でも頑丈で厚みのある『米袋』は、猫グッズとして販売されているほど注目されています。

噛んでも破損しにくい点も嬉しいですよね。ただし、直接お米が入っていたものを渡す際は注意が必要です。玄米の残りや細かいゴミが付着している可能性があります。必ず清潔な状態にしてから遊ばせるようにしてください。

まとめ

袋で遊ぶ猫

猫が袋に入りたがる理由には、猫ならではの本能が関係していました。

穴蔵のような場所でまったり過ごしたい猫もいれば「獲物が潜んでいるのかも」というワクワク感を楽しんでいる猫もいるようです。

袋を使った遊びは狩猟本能を刺激し、認知症予防やストレス解消、運動不足の解消に役立ちます。

袋で遊ばせる際は必ず目を離さずに見守ること・危険な箇所は予めカットしておくこと・ビニール袋は空気穴を必ず開けることを徹底してください。

皆様の愛猫は紙袋派?それとも米袋派?

中にはエコバッグが好きという猫もいるかもしれませんね。安全面に配慮しながら、改めて猫の本能にも注目してみてください。

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