ラモス瑠偉さんが「直腸がん」を公表 “初期症状”や『予防方法』を医師が解説

ラモス瑠偉さんが「直腸がん」を公表 “初期症状”や『予防方法』を医師が解説

直腸がんの治療方法

直腸がんは、自覚症状が表れた時にはすでに非常に進行している可能性が高いです。そのため、なるべく早く治療を始めることが大切です。
治癒を目指すために有効な3つの治療方法を紹介します。

化学療法

直腸指診及び大腸内視鏡検査を含む診断で直腸がんであることが明らかになったら、治療方針が検討されます。可能であれば手術でがんを切除しますが、手術が難しい場合に行われるのが化学療法です。
いわゆる抗がん剤治療のことで、細胞障害性抗がん薬・免疫チェックポイント阻害薬などを単独または併用し、点滴もしくは内服で行います。薬の組み合わせは複数あり、どの薬を使用するかはがん・臓器の状態、治療方針によって患者さんと担当医で話し合って決定されるものです。
進行がんの場合は、再発を防ぐ目的で術後に補助化学療法を用いたり、生存期間を延長するために化学療法を取り入れたりするケースもあります。

放射線療法

放射線療法は通院しながら治療を受けるのが原則で、約5週間かけて放射線の照射を行います。まだがんがそれほど大きくない場合は効果的にがんを縮小でき、肛門温存もできる確率が上がるでしょう。
なお、手術前に化学療法・放射線療法を併用する治療法を「術前化学放射線療法(CRT)」と呼びます。日本ではまだ症例の少ない治療法ですが、術後の再発率を大きく下げるという研究結果が出ているため、今後日本でも広まっていく可能性があります。

手術

手術はがんの状態によって内視鏡治療か外科治療かが選択されます。早期がんであり、がんがリンパ節に転移している可能性が極めて低く、大きさ・部位が技術的に切除できると判断される場合には内視鏡手術となります。内視鏡を使い大腸の内側からがんを切除するため、開腹手術と比べて体に負担が少なく安全に行える治療方法です。
一方、外科手術は内視鏡治療が難しい場合に適用されます。以前はがんを完全に治すことを目指し、直腸と肛門を一緒に切除し永久人工肛門(ストーマ)を作る方法が多く用いられてきました。
しかし近年では切除手術の技術が確立されて肛門温存が可能になり、がんとその周辺のみ切除する局所切除が一般的になってきています。直腸がんの術後5年生存率は全体のおよそ55%です。
早期発見することでさらに生存率は高くなります。定期検診を受けて早期発見に努めましょう。

直腸がんの予防方法

直腸がんの予防として特に注意するべきなのは食生活です。なぜなら直腸がんの主な環境要因が食事にあるからです。日本人の食生活が欧米化し動物性脂肪を多く摂るようになってから、日本人の直腸がんは増加傾向にあります。そのため、肉食を好んでいる方はまず食事を見直し、食物繊維・野菜・果物を多く摂るよう心がけてみましょう。
また、牛乳・カルシウムは発がんリスクを低下させる効果があることが明らかになっています。ぜひ毎日の食事で積極的に取り入れてください。
食事以外の面では運動が効果的です。運動の大腸発がん抑制効果を調べた観察研究によると、リスクを約40%低減させるという結果が出ています。体脂肪量が増えると発がんリスクも増加する傾向が強いため、定期的に運動をするのがおすすめです。
一方、多量の飲酒・喫煙は直腸がんのリスクを大いに高めます。その他の疾患を予防するためにも控える方がよいでしょう。

配信元: Medical DOC

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