機能性難聴の前兆や初期症状について
一般的に、両耳の聞こえにくさを自覚します。しかし、中には自覚症状がなく、学校の健診等で指摘されて発見されるケースもあります。
また、耳元で大きな音にさらされた場合や、中耳炎、耳のけがなどがきっかけとして発症する場合には、突然片耳が聞こえなくなるケースもあります。
このほか、機能性難聴では、聴力検査では異常を指摘されたにも関わらず、日常的な会話は問題なくできることも特徴です。
機能性難聴の検査・診断
聴力検査で異常があるにも関わらず普段の会話に問題がない場合などには、機能性難聴を疑い精密検査が行われます。また、問診でストレスに関する質問をしたり、必要に応じて発達検査を行なったりすることもあります。
精密検査では、「純音聴力検査」「語音聴力検査」「耳音響放射検査」「脳性脳幹反応検査」「聴性定常反応検査」などが行われます。
純音聴力検査
純音聴力検査は健診などで一般的に行われる聴力検査で、ヘッドホンから音が聞こえたら手元のボタンを押して知らせます。異なる高さの音を患者に聞かせ、その中で聞こえる最も小さな音を調べます。
語音聴力検査
語音聴力検査は、言葉をどの程度明確に聞き取れるかを調べる検査です。難聴の原因を特定したり、治療法を検討したりするために行われます。
耳音響放射検査
耳音響放射検査は、耳の聞こえに関わる細胞(内耳感覚細胞)の異常の有無を調べる検査です。イヤホンを耳に入れ、音を聞くだけで内耳感覚細胞の反応を確認することができます。
脳性脳幹反応検査
聴性脳幹反応検査は、電気信号に変換された音が脳に伝えられるまでの経路(聴覚伝導路)の機能を調べる検査です。ベッドに横になった状態で額に電極をつけ、ヘッドホンを装着して検査を受けます。
聴性定常反応
聴性定常反応検査は、聴性脳幹反応検査で調べた部位よりさらに奥の聴覚伝導路の異常の有無を調べる検査です。
検査方法は聴性脳幹反応検査とほぼ同じですが、どちらの検査も体が動くと正しく検査できないため、小さな子どもの場合には鎮静薬を用いて、眠っている間に検査を行うこともあります。

