機能性難聴の治療
機能性難聴では耳に器質的な異常を認めないため、投薬などの特別な治療を行う必要はありません。ただし、ストレスなどの要因がはっきりしている場合は、その背景にある要因を取り除くことが重要です。
一般的には、ストレスを軽減できるようアドバイスなどが行われたり、必要に応じて心療内科への受診が勧められたりする場合もあります。
子どもにおいて、ストレスのコントロールが難しい場合などは、小児神経科や児童精神科等の専門科でカウンセリングを行うこともあります。また、必要に応じて、学校と医療機関とが連携しながら問題解決のための取り組みを行います。
機能性難聴になりやすい人・予防の方法
強いストレスを抱えている人は機能性難聴になるリスクが高いと言えるでしょう。小児での発症が多いと言われていますが、成人でも発症することがあります。
機能性難聴の予防のためにも、日常生活で適切にストレス管理をすることが重要です
ストレス要因が明らかな場合はできるだけその要因を排除すること、そしてしっかりと休息をとり、趣味や運動などリラックスできる時間を作るようにしましょう。
子どもの場合は、抱えているストレスをうまく言葉にすることが難しい場合もあるので、保護者が子どもの異変に気付き、早めに対処することが求められます。
保護者は、子どもがストレスを言葉に出したり行動で表したりできるよう、ゆっくり話を聞いたり見守ったりすると良いでしょう。子どもが悩みや不安を口にした際には、否定せず傾聴するようにしましょう。
関連する病気
心因性難聴
中耳炎突発性難聴
聴覚情報処理障害
自閉症スペクトラム注意欠陥・多動障害
参考文献
一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「機能性難聴」
大塚進太郎ら「機能性難聴における誘因解消と聴力改善期間との関係」
一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「聞こえのしくみ」
東京 歯科大学「ストレスを抱える子どもの対応」
慶應義塾大学病院医療・健康情報サイトKOMPAS「聴覚機能検査」
杉並区医師会「小児心因性難聴について」

