タクシー運転手「工事中です」でも工事してない…実は“あること”を示す隠語だった

たくさんあるタクシー業界の隠語。今回はその中のひとつ、「工事中」をご紹介します。「工事中」と言われれば、そのまま道路工事で通行止めといった風景をイメージしますよね。ですが、タクシー運転手は、工事中じゃなくても「工事中」と仲間に伝えるケースがしばしば。実はタクシー業界で「工事中」は、まったく別の意味を持っているのです。

工事していなくても「工事中」。なんで?

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タクシーに乗車中、運転手さんが無線で「●●駅付近、工事中」と運転手仲間に連絡。

一見、ドライバーが工事中であることに気づき、通行止めや渋滞などの情報を仲間に共有したように見えますよね。

ですが、車窓からまわりを見回しても、工事している様子はなし。
その代わり、見えるのは数台のパトカーや白バイ警官の姿……。

いったい何を仲間に伝えたかったのでしょうか?

実は、タクシー業界で「工事中」は「警察が取り締まりをしている」ことを伝える隠語。
つまり先ほどのタクシー運転手は、「駅付近で警察が取り締まっているから、より慎重に運転しろ」と運転手仲間に注意を促していたようです。

なぜわざわざ「工事中」の隠語を使うのか

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なぜ警察の取り締まりを「工事中」と呼ぶようになったのかその由来はさだかではありません。ですが、タクシー業界にはこのような、本来の意味とは別の意味をもつ隠語が数多くあります。

密室状態のタクシーでは、ドライバーが無線でやりとりする声がどうしてもお客さんの耳に入ってしまうもの。無線の会話で乗客に不安や不快感を与えることなく、ドライバー同士で必要な情報を共有するための工夫なのではないでしょうか。

配信元: マイナビ子育て

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