
初めて描いた創作漫画『陰キャ王子と高嶺の華子さん』が“pixivコミック編集員のオススメ”に抜粋されたり、“今週の注目漫画16選”に選出された杉岡ケイ( @kei_sugioka)さん。現在は、一般企業で働くかたわら、先述した漫画作品が某出版社の編集者の目に止まって担当編集としてつくこととなり、創作活動を続けている。
そんな杉岡さんが描いた『笑ってコトちゃん』は、2023年4月にSNSにアップされると2000超えの“いいね!”がついた最新作。ネガティブな陰キャ男子と、“超”がつくほどポジティブな陽キャ女子が登場するかわいいラブコメだ。作品に込めた思いや、制作時の裏話について杉岡さんにインタビューしてみた。
■ 泣いている幼馴染の姿に陰キャの脳内は大パニック…!


幼馴染の陽キャ女子が泣いている…それだけで、陰キャ男子の世界は一気に非常事態になる――。本作、「笑ってコトちゃん」は、正反対な2人のすれ違いを描いたラブコメだ。作者の杉岡さんは「作品を描くうえで武器になっているのは『キャラクターの表情』」だと語る。「表情を活かすため、感情の変化がきちんと伝わるように描いている」と話してくれた杉岡さん。制作のきっかけとなった編集担当からも「表情がよく描けていたから声をかけた」と言われ、大切にしてきた作画のこだわりには、読者からの賞賛の声も多く届けられているようだ。
作品のなかでは、杉岡さんの「陰キャ男子好き」が存分に発揮されている。「陰キャが陽キャに振り回される構図が大好きなので描いた」と語り、主人公・実賀千早は「自分の性癖の塊みたいなビジュアル」にしたという。杉岡さんは「でないと描くのが楽しくないので…!」と明かしてくれた。
物語は当初、価値観の対比を笑いにする構想だったが、「コトちゃんが泣いたら千早はどうするんだろう」と思いついたことから展開が広がったそうだ。杉岡さん自身がハッピーエンドが好きなため、最終的には告白まで描くことになったという。
千早のネガティブ思考には、芸人やゲーム実況者の言葉などの現実的な視点を参考にし「本当の陰キャはそんなに甘くない」という気づきが反映されている。陰キャと陽キャのすれ違いに心当たりがあるなら、本作、「笑ってコトちゃん」をぜひ一度読んでみてほしい。
取材協力:杉岡ケイ(@kei_sugioka)
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