ビタミンB12が不足しやすい人の特徴

高齢者
高齢者には萎縮性胃炎などで胃酸分泌の低い人が多く、食品中に含まれるタンパク質と結合したビタミンB12の吸収率が減少しているため、不足しやすいです。
しかし、高齢者のビタミンB12の吸収率に関するデータがないことから、目安量は成人と同じ値です。
胃酸の分泌が少ない人
ビタミンB12は食品中でタンパク質に結合した状態で存在しています。通常は胃酸や消化酵素によってタンパク質から切り離され、遊離したビタミンB12が小腸で内因子と結合し、吸収されます。胃酸の分泌が少ないとこの切り離しが十分に行われず、ビタミンB12が吸収されにくくなるため、不足しやすくなります。
ベジタリアンやビーガンなど菜食主義の人
基本的にビタミンB12は動物性の食品にのみ含まれています。そのため、厳格に「動物性食品を食べない生活」を続けているとビタミンB12が不足してしまいます。
ビタミンB12を過剰摂取すると現れる症状

通常の食品を摂取している人で、過剰摂取による健康障害が発現したとの報告は見当たりません。それは、胃から分泌される内因子によって小腸からの吸収量が調節されているためと考えられています。
また、サプリメント等による摂取においても、特殊な吸収機構を有し、体内への吸収量が厳密に調節されているため、健康障害の報告はありません。
また、ビタミンB12は、胃から分泌される内因子を介した吸収機構が飽和すれば食事中から過剰に摂取しても吸収されません。また、大量(500μg/日以上)のシアノコバラミンを経口投与した場合でも、内因子非依存的に投与量の1%程度が吸収されるのみです。
さらに、非経口的に大量(2.5mg/日)のシアノコバラミンを投与しても、過剰症は認められていません。このように、現時点でビタミンB12の過剰摂取が健康障害を示す科学的根拠がないため、過剰摂取によって見られる症状はないと考えます。

