予想外の事態にあぜん！
しかし、運動会から2週間が過ぎたある日、お迎えに行くと泣きそうな顔で先生が駆け寄ってきました。話を聞くと、運動会で起きたけんかのことで夫が幼稚園に電話し、「息子は悪くない」と怒鳴り散らしたそうなのです。
夫のあまりの剣幕に、園長先生までもが電話口で謝罪する事態になっていたそうです。目の前の担任の先生は涙目で「すみませんでした」と私に謝るばかり。あまりに予想外の事態に、私は「先生の対応は正しかったのに、夫が本当に申し訳ありません」と平謝りするしかありませんでした。
帰宅後、私は夫に「この前の話し合いで納得してくれたと思っていたのに、なぜ先生を一方的に責めたのか」と問い詰めました。最初は「息子を悪者にしたんだから怒鳴られて当然だ」と開き直っていましたが、何度も話し合いを重ねるうちに、自分の一方的な怒りが理不尽だったと気づいたようです。最終的に夫は深く反省し、先生に直接謝罪しました。
夫はこの一件以来、軽率な行動を改め、夫婦で協力して先生と良い関係を築くよう努力してくれるようになりました。大切な子どものことだからこそ、夫婦間での情報共有と、冷静で慎重な行動がいかに重要かを痛感した出来事でした。
著者：本宮ゆりか／40代女性・パート。2012年生まれの息子、2016年生まれの娘のシングルマザー。営業事務、受付の後に学童指導員として7年勤務。2人目の出産のため退職し、現在は書店にてパート勤務。食物アレルギー持ち＆発達グレーの息子と、癇癪持ちの娘の育児に奮闘中。ラグジュアリーなホテルに泊まるのが夢。
作画：おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2025年11月）
