
監修医師:
勝木 将人(医師)
2016年東北大学卒業 / 現在は諏訪日赤に脳外科医、頭痛外来で勤務。 / 専門は頭痛、データサイエンス、AI.
けいれん重積型急性脳症の概要
けいれん重積型急性脳症は、突発性発疹やインフルエンザなどの感染症をきっかけに、けいれん発作と脳の傷害を起こす病気です。
特に子どもにみられ、生後6か月から1歳代での発症が多いです。子どもの感染に伴う急性脳症のうち34%がけいれん重積型急性脳症です。患者数は数千人であり、1年ごとに新たに100~200人が発症すると言われています。(出典:難病情報センター「痙攣重積型(二相性)急性脳症(指定難病129)」)
けいれん発作が15分~1時間以上に及んだり、意識が低下したりする場合は、この病気が疑われます。
けいれん発作が長引くことで脳に酸素が十分行き渡らず、脳細胞が損傷する可能性があります。けいれん重積型急性脳症を発症した患者が亡くなる割合は1%と低いものの、66%には知的障害や運動障害、てんかんなどの後遺症が認められています。(出典:厚生労働省「129 痙攣重積型(二相性)急性脳症」)
後遺症の程度によっては日常生活で観察を続けたり、介助が必要となったりします。そのため、けいれん発作が始まったら後遺症につなげないために、早急に医療機関で治療を受けることが大切です。

けいれん重積型急性脳症の原因
けいれん重積型急性脳症の原因は明らかになっていません。
ただし、脳梗塞やくも膜下出血などの脳血管障害、急性ウイルス性脳炎や急性ウイルス性髄膜炎などの中枢神経性感染症などが原因ではないかと考えられています。
インフルエンザや風邪の後に発症することもあり、ウイルスや細菌が原因となる場合が多くあります。他にも、けいれん重積型急性脳症になりやすい原因として、複数の遺伝子の型があることや特定の薬剤(テオフィリン)が病気を悪化させる可能性があると指摘されています。

