発熱時のけいれんは要注意! 「けいれん重積型急性脳症」の前兆と受診の目安を医師が解説

発熱時のけいれんは要注意! 「けいれん重積型急性脳症」の前兆と受診の目安を医師が解説

けいれん重積型急性脳症の治療

けいれん重積型急性脳症の治療には、確立された治療法がなく、症状に合わせて薬物治療をおこないます。

症状がでているときは、けいれん発作を抑えて脳への負担を減らすことや、全身の状態を保つことが大切です。副腎皮質ステロイド薬を短期間で大量に投与する「ステロイドパルス療法」がおこなわれることがありますが、この治療法の有効性は確立されていません。

一定の基準を満たしている場合は、体温を36度に管理する「保温管理療法」が効果的であるといった意見もありますが、十分な根拠はないとされています。

けいれん重積型急性脳症の原因に応じた治療もおこなわれます。感染症が原因の場合は、抗生物質を使用します。重症の場合には、人工呼吸器での管理や点滴投与などがおこなわれるため、集中治療室での管理が必要になる場合もあります。

けいれん発作が落ち着き、回復期に入った後は症状をコントロールしながら、知的障害や運動障害などに対してリハビリテーションをおこないます。飲み込みの機能が低下している場合には、必要に応じて食事介助をおこなったり、経験栄養を投与したりします。症状や後遺症の程度は患者によって大きく異なるため、一人ひとりに合わせた治療が必要です。

けいれん重積型急性脳症になりやすい人・予防の方法

けいれん重積型急性脳症になりやすいのは、感染症によって発熱の症状がみられる子どもです。

ウイルス感染がきっかけになることが多いため、手洗いやうがいといった基本的な感染予防を徹底することが大切です。適切な時期に予防接種を受けることも、予防に有効といえます。ただし、けいれん重積型急性脳症の原因は明らかにされておらず、発症すると後遺症が現れる可能性があります。

そのため、家族や周囲の方が日常的に注意深く子どもを観察し、異変を感じたらすぐに医療機関へ相談することが大切です。けいれんに対する知識を深め、迅速に対応できるよう準備をしておくことで、けいれん重積型急性脳症が発症した際に対応できる可能性が高まります。


関連する病気

突発性発疹インフルエンザ

参考文献

小児てんかん重積状態・けいれん重積状態治療ガイドライン|日本小児神経学会

129 痙攣重積型(二相性)急性脳症|厚生労働省

痙攣重積型(二相性)急性脳症(指定難病129)|難病情報センター

配信元: Medical DOC

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