1.先代猫と新入り猫は同じ猫ではない
大切な愛猫を亡くしてしまったことはとても悲しいことですし、それに対する後悔や葛藤はあって仕方のないことです。
けれど新しく迎えた新入り猫は、亡くなってしまった先代猫とは全く別の猫であるということをしっかりと心得ておくべきでしょう。
よく『新しい猫と先代猫を比べてしまう』という方もいらっしゃるようですが、新入り猫は新入り猫としてその性格や行動を受け入れてあげなければそれこそ新入り猫のことを幸せにしてあげることができなくなってしまいます。
どうしても新入り猫に亡くなった愛猫を重ねてしまうことはあるかもしれませんが、それはそれとして『新入り猫は先代猫とは違う猫なのだから、行動や性格が違うのは当たり前』ということをしっかり心に留めて接してあげるべきなのではないでしょうか。
2.新入り猫を迎えることは先代猫への裏切りではない
新入り猫を迎える前に多くの飼い主さんが『先代猫に申し訳ない』『先代猫が許してくれるだろうか』といった葛藤をされるのだと聞きます。
『先代猫への愛情を裏切ることになるのではないか』という気持ちは、それほどあなたが亡くなった子のことを愛していた証明ではありますが、むしろ亡くなった愛猫にとっては大好きな飼い主さんが自分の死によって泣いてばかりいることのほうが心配かもしれません。
あなたが笑顔になってくれるのであれば、また不幸な猫が1匹でも救われるのであれば先代猫にとっても喜ばしいことであるはずです。
先代猫を病気や事故で亡くしてしまった場合は特に『あの時ああしていれば…』という思いも強くなってしまいますが、二度と同じ後悔を繰り返さないために新入り猫の様子が少しでもおかしいと思ったら病院に連れて行くなど『後悔を次に生かす』ことができれば先代猫への供養にもなるのではないでしょうか。

