【スカッと漫画】なぜ不幸なニュースを“楽しそう”に報じるの?オールドメディアの違和感を指摘する「反逆コメンテーター」が痛快【作者に聞く】

【スカッと漫画】なぜ不幸なニュースを“楽しそう”に報じるの?オールドメディアの違和感を指摘する「反逆コメンテーター」が痛快【作者に聞く】

「少年犯罪の恐ろしさ」を印象付けたい司会者に対して容赦なく反撃するエンドウさん。
「少年犯罪の恐ろしさ」を印象付けたい司会者に対して容赦なく反撃するエンドウさん。 / (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA

2025年も残りわずか。「年末の人気漫画振り返り」と題し、特に反響の大きかった話題作をピックアップ!

テレビの情報番組に欠かせない存在となったコメンテーターだが、その発言が炎上したり、空気を読んだコメントばかりが並んだりと、視聴者のモヤモヤは年々蓄積されている。そんな中、「もしも言いづらいことを、真正面から代弁するコメンテーターがいたら?」という発想から生まれたのが、洋介犬(@yohsuken)さんによる漫画「反逆コメンテーターエンドウさん」である。ネガティブなニュースほど楽しそうに報じられる違和感や、結論ありきの議論に切り込むエンドウさんの言葉は、「スカッとする」「まさにこれが言いたかった」と大きな反響を呼んでいる。


■忖度を壊すために生まれた“反逆”という役割
ネガティブ報道とコメンテーターエンドウさん
ネガティブ報道とコメンテーターエンドウさん / (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA

少年犯罪とコメンテーターエンドウさん
少年犯罪とコメンテーターエンドウさん / (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA

いじめケアとコメンテーターエンドウさん
いじめケアとコメンテーターエンドウさん / (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA

エンドウさんというキャラクターは、今ほど「忖度」という言葉が浸透していなかった約7年前に誕生した。「決まりきったやりとりを無視して、空気を読まないコメンテーターがいたらどうなるのか」というシミュレーションから描き始めたという洋介犬さん。以来、エンドウさんは世の中の理不尽や矛盾に対し、遠慮なく疑問を投げかけ続けてきた。その姿勢は当初から一貫しており、今もなお“忖度しない存在”として描かれている。

■陰謀論に子育て方法…読者の「自分ごと」に重なるテーマほど強く刺さる
数あるエピソードの中でも特に反響が大きかったのは、「キラキラネーム」や「こどもハーネス」、「陰謀論」など、読者の生活と地続きのテーマだという。他人事では済まされない話題だからこそ、「考えさせられた」「救われた」という声が多く寄せられた。また、シニカルな切り口とは裏腹に、予想以上に優しさや余韻を残す回が支持されたことも、作者にとっては意外な発見だったそうだ。

■議論のゴールは「勝ち」「負け」ではない
作中でエンドウさんが語る主張は、綿密に台本を組んだものではなく、テーマに沿ってキャラクターがどう答えるかを即興的に組み立て、あとから整理していく形で生まれているという。その根底にあるのは、「議論とは誰かを打ち負かすためのものではない」という考え方だ。重要なのは、結果として皆にとってより良い結論へ近づくこと。意見がぶつかり合い、考えが磨かれ、それぞれが日常へ持ち帰れる何かを得られるなら、それが最良の議論なのだろう。


取材協力:洋介犬(@yohsuken)
配信元: Walkerplus

提供元

プロフィール画像

Walkerplus

ウォーカープラスは日本最大級の‟トレンド&おでかけ”情報サイト。全国の注目スポット&最新イベント情報に加え、エンタメ・ビジネス・ライフスタイルなどウォーカー編集部が発信するオリジナルニュース、花見や花火といった季節に応じた大型特集を展開し、「トレンド好き、おでかけ好き」ユーザーの「知りたい・行きたい」をかなえるメディアです。