建築歴43年の大工社長が、床を傷めてしまう“間違った床掃除”について解説する動画がYouTubeに投稿されました。動画は「知らなかった!」と反響を呼び、記事執筆時点で16万回以上再生され、1100件を超える高評価を集めています。
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「大工社長しばさんの家づくりチャンネル」。大工社長の柴部(しばべ)さんが、家づくりの情報を分かりやすく発信していて、以前には自分できる家の寒さ対策を紹介して話題になりました。
今回は床を傷めてしまう“間違った床掃除”について「やったらあかん!」と警告する動画です。場合によっては、将来床を張り替える必要が出てくるそうですから、知っておいたほうがよさそうですね。
柴部さんによると、床がベコベコしてきたり、床板の段差がひどくなってくるのは寿命ではなく、「ダメな床掃除をした結果」なのだそうです。
ダメが床掃除の例として挙げたのが、水を噴霧してから拭いていくタイプのロボット掃除機です。このように、床板に水をまくことはやってはいけない行為だといいます。オフィスなどで濡れたモップを使い掃除をしていることがありますが、それと家庭の床では床材が異なります。
家庭の床については、表面に水がかかっても染み込まないように加工されている床材であってもダメだそうです。
現在の一般的な床材は3層構造になっており、表面の素材はさまざまですが、その下は上からの力に強いMDF(中密度繊維板)合板が、さらにその下には縦にも横にも伸びにくい複合合板が入っています。
この3層構造により頑強な床となりますが、MDF合板については水を吸うと膨らむという弱点があります。そのため、MDF合板まで水が入り込むと膨張してしまい、床材表面のシートや突板(天然木を薄くスライス加工した素材)がめくれてくるそうです。
水が染み込まない加工が表面に施されていても、床材同士の接合部分のすきまから水はいくらでも入ってくるので、床に水をまくのは絶対にNGです。これは無垢材の床でも同じです。
水を吸って膨らむMDF合板を使う理由は強度が高いからです。逆に言えば、水にさえ触れなければ、メリットの大きい素材だといえます。
実験として9ミリ厚のMDF合板を2時間水に漬けてみたところ、1ミリ近くも厚みが増しました。床材が1ミリ厚くなるとつまづきの原因にもなります。1回や2回そうなっても平気ですが、それを年に何回も繰り返しながら数年が経つと表面がめくれてくるそうです。
なお、冬季の鍋料理で窓が結露するような状況では、床も結露しているのでやはり同じ問題が生じてきます。面倒ですがお鍋のあとは床を乾拭きしたほうがよさそうですね。新聞紙があればそれで拭いてもいいでしょう。
動画では、床を長持ちさせる掃除の方法についても解説しています。水がよくないという話でしたが、汚れを落とすのに有益なのは間違いないので、中性洗剤を少し混ぜた水を含ませた雑巾やモップを固くしぼって板目に沿って拭き、そのあとに乾拭きするやり方ならOKだそうです。
床にとって水気がよくないことを分かりやすく解説する動画に対しコメント欄には、「知らなかった!」「湿気や水分って大敵なんですねぇ」「お掃除ロボットでも水を撒きながらするのはとんでもない事なのですね」「床掃除気をつけます」「固く絞った雑巾で掃除しなさいって言われていた意味が分かりました……」という反応が寄せられています。
「大工社長しばさんの家づくりチャンネル」では、失敗しない・後悔しない家づくりの情報を分かりやすく発信中。他にも、正しい掃除のやり方や固定資産税に関する話題なども取り上げています。
画像提供:YouTubeチャンネル「大工社長しばさんの家づくりチャンネル」

