●「結論を急ぐあまり拙速」、運営の進め方も問題視
部会の運営自体についても、3人は「結論を急ぐあまり拙速との批判を免れない」と指摘した。
12回目の会議終了からわずか3日後、議事録案が提供されていない段階で、事務当局が「今後の議論のための検討資料」を提示したことについて、「次の段階の議論に備える時間すら与えられないうちに提示されたものであり、2巡目の議論を真摯に振り返った結果なのかさえも疑問があります」と問題視した。
意見書は最後に、法制審の議論を多くの国民が「固唾をのんで見守っている」としたうえで、次のように呼びかけている。
「本部会の委員・幹事の1人1人が、今一度立ち止まって、再審制度の見直しが必要と考えられるに至った原因は何だったのか、その原点に立ち返り、そこから議論することを強く望んでいます。それこそが、本部会の使命ではないでしょうか」

