歯の感染が引き金に! 「口腔底蜂窩織炎」で起こる重篤な合併症を解説

歯の感染が引き金に! 「口腔底蜂窩織炎」で起こる重篤な合併症を解説

口腔底蜂窩織炎の前兆や初期症状について

口腔底蜂窩織炎は段階的に症状が進行していく特徴があります。初期には局所的な腫れや痛みから始まり、次第に口を開けることや飲み込むことが難しくなります。さらに進行すると全身症状があらわれ、最終的には生命を脅かす状態にまで発展する可能性があります。

腫れと痛み

はじめは顎の下の部分が硬く腫れて痛みが出てきます。腫れた部分を触ると強い痛みがあり、同時に発熱や倦怠感が生じます。症状が進むと、口の底の部分が腫れ上がり、舌が持ち上がったり後ろの方に押しやられたりします。これにより、食べ物を飲み込むことが難しくなり、うまく話せなくなることもあります。

開口障害・嚥下困難

さらに症状が進行すると、口を開けることが難しくなり、医師が口の中を診察することも困難になります。
また、唾液を飲み込むだけでも痛みが強くなり、首を動かすことも難しくなります。そのうえ、喉の腫れにより呼吸が苦しくなり、気道が狭くなって危険な状態になることもあります。

深頸部感染症

感染が首の深い部分にまで広がると、首全体が腫れて赤くなり、胸の痛みや息苦しさがあらわれることがあります。こうした症状があらわれた場合は、緊急で治療が必要な状態のため、早急に受診が必要です。

口腔底蜂窩織炎の検査・診断

口腔底蜂窩織炎の検査・診断では、炎症の広がりや重症度を正確に把握するために、いくつかの検査が必要です。口腔底蜂窩織炎は呼吸困難のリスクがあるため、できるだけ早期に適切な検査を行い、状態の確認や原因を特定することが重要です。

CT検査

造影剤によるCT検査で、炎症がどこまで広がっているのかを詳しく調べます。のどの通り道がどのくらい狭くなっているか、膿がたまっているかどうか、炎症の広がり具合などを確認することができます。

超音波検査

超音波検査では、腫れている部分の状態や膿のたまり具合を調べられます。また、血流を確認することで、治療方法の選択に役立ちます。

血液検査

血液検査では、白血球の数やCRPという炎症を示す物質の量を測定します。また、糖尿病などの基礎疾患がないかどうかを調べるために、血糖値や肝臓・腎臓の働き、血液の固まりやすさなども検査します。症状が重い場合には、血液中に細菌がいるかどうかも調べます。

細菌検査

腫れた部分から出てきた膿を採取して調べることで、原因菌の特定に加え、どの抗生物質が効くのかを確認します。多くの場合、複数の種類の細菌が関係している感染症のため、それぞれの細菌に効く薬を選ぶ必要があります。

配信元: Medical DOC

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