歯の感染が引き金に! 「口腔底蜂窩織炎」で起こる重篤な合併症を解説

歯の感染が引き金に! 「口腔底蜂窩織炎」で起こる重篤な合併症を解説

口腔底蜂窩織炎の治療

口腔底蜂窩織炎では、呼吸ができなくなる危険性があるため、急性の場合は呼吸の確保が最優先となります。そのうえで、感染の原因となっている細菌を排除し、炎症を抑える治療を行っていきます。

呼吸の確保

最も大切なのは、患者が呼吸できる状態を確保することです。のどの腫れで呼吸が苦しくなっている場合は、気管切開や気管挿管などの救急処置が必要になることもあります。

抗生物質による治療

感染拡大を抑えるため、抗生物質を投与します。通常、複数の種類の細菌による感染のため、どの細菌が原因なのかが分かるまでは、経験に基づいて効果の期待できる抗生物質を選んで使用します。その後、検査結果に応じて、最も効果的な抗生物質に変更して治療を行います。

手術による治療

抗生物質で改善されない場合や膿がたまっている場合は、手術が必要です。手術では、腫れている部分を切開して膿を排出し、洗浄します。場合によっては、口の中から切開することもあれば、首の外側から切開することもあります。また、膿を効果的に排出するために、細い管(ドレーン)を入れることもあります。

口腔底蜂窩織炎になりやすい人・予防の方法

糖尿病患者や免疫不全状態にある方は、軽い感染でも重症化しやすい傾向があります。また、高齢者は免疫機能の低下により感染症に対する抵抗力が弱くなっているため、注意が必要です。口腔衛生状態が悪い方や、重度の歯周病やむし歯を放置している方、ステロイド治療中や悪性腫瘍の治療中の方も感染リスクが高くなります。

予防の基本は、感染源となる可能性がある病気の早期発見と治療です。定期的な歯科検診でむし歯や歯周病を早期に発見し、治療を受けることが大切となります。

糖尿病などの基礎疾患がある方は、基礎疾患の治療を並行して行うことも重要です。また、痛みや発熱、腫れがある場合は、重症化を防ぐために早めに医療機関を受診しましょう。


関連する病気

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参考文献

Sage Journals「Acute upper airway obstruction caused by mouth floor cellulitis in a patient of advanced age: a case report and literature review」

J-Stage「口腔内膿瘍・蜂窩織炎の9症例」

配信元: Medical DOC

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