ある春の日、娘2人と公園に立ち寄ったときのこと。普段はあまり人けのない公園ですが、その日はベンチに腰かける男性の姿が目に着きます。妙な雰囲気が気になり、さりげなくその動向をうかがいますが、男性は30分が経過しても動かぬまま。しかし、そこに小学生男子3人が現れると男性は小学生のことを凝視し始め、そのうちの1人がトイレに向かうと後を追うように腰を上げたのです。
男性の様子をうかがっていたママは瞬時に危険を察知しますが、助けに行こうにもそこは男子用トイレ……。
それでも見て見ぬふりはできず、トイレに入っていった男の子の友だちに協力を求めることにします。
協力を求めた少年たちは頼もしく、男児を助けに向かうと…?
























ママたちのことをにらみつけながら、公園から去っていった男性……。
目をカッと見開くような男性の表情に恐怖を覚える一方、男の子には何の被害もなく、警察への通報はせずに事態を収めることにしたのでした。
男の子の後を追うように公衆トイレに入り、トイレの個室の前にたたずんでいた男性……。ママたちが助けに行っていなかったとしたら、いったい何が起こっていたのか、想像しただけでもゾッとしてしまいますよね。そして、トイレに入っていった男の子はもちろん、助けに入ったママや友だちに被害がなかったことにもホッとします。
いずれにせよ、もしもママがひとりで行動していたとしたら、危険な目に遭うリスクが高まった可能性も否定できません。「助けなきゃ……!」という気持ちが先行すると真っ先に体が動いてしまうケースもありますが、助けに入るよりも先に、まずはトイレに向かった男の子の友だちに協力を仰いだママのように、事前に作戦を練る冷静さも大切なのかもしれませんね。
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著者:マンガ家・イラストレーター ままぽぽ

