犬の骨は、体の機能を正常に働かせるために大切な役割を果たしています。そのため、骨が弱くなってしまうと、日常生活にさまざまな支障をきたすおそれが。
そこで今回は、犬の骨がもつ5つの役割と骨が弱くなってしまったときのリスクなどについて、獣医師の枝村 一弥先生に詳しく解説していただきました。

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬は長い距離を速く走るために、上下左右よりも前後の動きに対して4足歩行に適した骨格をしています。骨は適した動作や運動を行うための姿勢を形づくり支えているのです。
骨が弱くなると……姿勢を維持できず暮らしに困難が増える
生まれつき骨格形成に問題があったり、骨折したりするなどして骨格に問題があると、正しい姿勢が維持できません。起き上がりや歩行など、ふだんの生活にも影響があるでしょう。
骨の役割(2)運動をつかさどる
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
骨と靭帯(じんたい)、筋肉の3つがしっかりと協働することで、運動が可能になります。ちなみに、骨と混同されがちな関節は骨同士がくっついている部分を指します。
骨が弱くなると……骨をよくする運動さえもできなくなってしまう
姿勢の維持と共通していることですが、骨格形成の問題があったり、骨折したりすると運動が困難になります。また、骨は刺激によって強くなるため、運動ができないと骨がますます弱くなるという悪循環に。
骨の役割(3)臓器の保護
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
頭蓋骨は脳を、ろっ骨は肺や心臓を、骨盤は膀胱や子宮、前立腺など、骨は外からの衝撃に対して直接衝撃が加わらないよう、体の中の大切な臓器を守る役割もしています。
