
監修医師:
柳 靖雄(医師)
東京大学医学部卒業。その後、東京大学大学院修了、東京大学医学部眼科学教室講師、デューク・シンガポール国立大学医学部准教授、旭川医科大学眼科学教室教授を務める。現在は横浜市立大学視覚再生外科学教室客員教授、東京都葛飾区に位置する「お花茶屋眼科」院長、「DeepEyeVision株式会社」取締役。医学博士、日本眼科学会専門医。
点状表層角膜症の概要
点状表層角膜症は、角膜(眼球の黒目の部分)の表面に多数の小さな点状の傷がつく状態を指します。さまざまな原因で引き起こされますが、主な要因としてコンタクトレンズの不適切な使用や長時間の装着、ドライアイ、逆まつ毛などが挙げられます。
これらの要因により、角膜の酸素不足や機械的な刺激が生じ、角膜表面の損傷につながります。
症状として、眼の違和感や異物感、充血、痛み、視界のぼやけ、軽度の視力低下などが起こり、生活の質を下げる可能性があります。
診断は主に細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査とフルオレセイン染色検査によっておこなわれます。
治療には人工涙液やヒアルロン酸を含む点眼薬が用いられることが多いです。
重症度や原因によっては、抗菌薬や抗炎症薬の点眼薬が必要になる場合もあります。
点状表層角膜症は適切な治療を受ければ通常は数日から数週間で回復します。
しかし、再発を繰り返さないためには原因となる要因を特定し、生活習慣の改善や適切なコンタクトレンズの使用が重要です。

点状表層角膜症の原因
点状表層角膜症の原因は多岐にわたります。
主な原因として、コンタクトレンズの不適切な使用や長時間の装着が挙げられます。
特に、清潔に保たれていない汚れたレンズやサイズが合わないレンズを使用することで、角膜に負担がかかり傷がつきやすくなります。
また、ドライアイや逆まつ毛も角膜を傷つける要因になります。
流行性角結膜炎や細菌性結膜炎など、ウイルスや細菌の感染症の合併症として発症するケースもあります。その他、化学物質や紫外線の曝露、点眼薬のアレルギー反応、眼瞼炎、ベル麻痺などもリスク要因です。これらの要因が角膜表面に影響を与え、点状表層角膜症を引き起こすことがあります。

