〈客席設計を刷新、ゆったりとした空間に〉
次世代型店舗「いきなり!ステーキ神田北口店」と既存店との大きな違いは、客席と調理設備にある。従来型であれば50席以上を確保できる面積だが、あえて38席とし、ゆとりのある空間設計とした。
カウンター席は隣席との距離を確保し、対面の視線を遮る仕切りを設置。2~6人のグループ利用にも対応できるよう、テーブル席やボックス席も用意した。内装はウッド調を取り入れた落ち着いたデザインで、外壁をガラス張りとすることで、一見客や女性でも抵抗感なく利用できる店舗づくりとした。
また、従来店舗では目の前でオーダーカットされ、肉が焼かれる様子を見ることができたが、新店舗ではキッチンをセミクローズとし、ステーキの演出よりも食事に集中できることを重視している。
「いきなり!ステーキ神田北口店」内観
〈スチコン導入で品質の均一化と効率向上〉
調理設備では、従来店舗で使用していたチャコールブロイラー(焼き台)を廃止し、スチームコンベクションオーブン(以下、スチコン)を導入した。焼き手の技量による仕上がりのばらつきをなくすことが目的だ。
従来のチャコールブロイラーでは、連続調理によって鉄板の温度が下がりやすく、ピークタイムには十分に温度が回復しないまま次の肉を焼くことで、仕上がりに影響が出るケースがあった。温度や時間管理は温度計やタイマーを使うこともあったが、最終的には職人の感覚に依存していたという。
「いきなり!ステーキ神田北口店」に導入したスチームコンベクションオーブン
スチコンでは260度を一定時間保つことができ、操作方法を覚えれば誰でも安定した調理が可能になる。一度に調理できる食数も従来の10~15食から約20食に増え、3~5分で焼き上げる。一瀬社長は「提供するステーキの品質向上を期待している」と話す。
また、チャコールブロイラーを使用しないことで火災リスクが低減され、設備コストも約50万円削減できる見込みだ。既存店への導入については、神田北口店での反応を見ながら検討するが、店舗スペースや改装費が課題になるという。

