選択を迫られた決死の30秒間
すぐに新幹線到着予定のアナウンスが流れ始めました。スーツケースの中には家族の着替え、おむつ、離乳食、充電器などが入っています。「どうする!? 現地で買う?」究極の選択を迫られる私たち。
そして、意を決した夫が「…… 仕方ない! 僕は次の新幹線で行くから、子どもたちと先に行ってて!」そう言い残し、夫はホームから走り去ったのです。
急きょ2時間半、新幹線の中で、一人で子どもたちを見ることになった私。しかし、不幸中の幸いで子どもたちは終点の駅までおとなしくしてくれました。そして、1時間後にあとから来た夫と無事に合流できたのです。
一緒に乗るはずだった夫の新幹線代は無駄になってしまったけれど、旅の最初にこのようなハプニングを経験したので、もう何も怖くなくなりました。そしてそれ以来、家族でどこかへ行くときは、お互いに人任せにせず、荷物を一緒に確認するようになりました。
著者:渡辺あゆみ/女性・主婦。2児の母。自身の体験をもとに、妊娠や出産、子育てに関する体験談を中心に執筆している。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

