
新潟県上越市で多世代交流拠点として活動する「清里いばしょベースCha-ya」は、こども食堂の裏手に広がる土地を活用し、こどもたちが自然の中で遊び学べる「ちゃやの森公園」を整備するプロジェクトを始動した。
同プロジェクトは、新潟県(こども家庭課)の支援事業として採択されたガバメントクラウドファンディング(GCF)であり、2026年1月8日(木)までの期間、ふるさとチョイスGCFにて、ふるさと納税制度を活用した寄付を募っている。
空き家から始まった地域の「第三の居場所」


季節に合わせた食材で毎回メニューは変わる
「清里いばしょベースCha-ya」は、里山に残された築55年の空き家を改修し、こども食堂としてスタートした。

貧困支援ではなく“つながりの場”として機能

教育大学の学生ボランティアと地元のこどもたち
発足から約2年、月1回の開催を重ね、これまでに通算20回以上のこども食堂を実施。こどもたちが安心して食卓を囲み、大人や高齢者、地域外からの来訪者までが自然に交わる、多世代交流の場として育ってきた。
こどもが主役の「森=公園」づくりに挑戦

あそび場が必要なこどもたちの現状
「清里いばしょベースCha-ya」が活動を続ける中で見えてきたのは、「食」だけでは支えきれない、こどもたちの“遊び”“育ち”“体験”の場の不足。少子高齢化や地域コミュニティの希薄化が進む中、かつて地域にあった“自然の中で自由に遊ぶ場所”や“偶然の出会いが生まれる場”が、今、失われつつあるという。

森づくりは、空地の木を伐採するところから開始

春には、食事の前に「バケツ稲」植付けも
そこで今回、敷地に隣接する森を活用した「ちゃやの森公園(仮称)」づくりに挑む。ここは、遊具を設置するだけの公園ではなく、地域とともに育てていく公園となる。

こどもたちが里山で過ごす時間

四季を感じられる気候風土
こどもが自分のペースで自然と関わり挑戦できる場所、世代や立場を超えて人がゆるやかにつながる場所、こども食堂の活動と連動し日常的に使われる“生きた居場所”であってほしいという想いが込められている。
