“白内障の原因”になることも? 「電気性眼炎」のリスクと予防ポイントを医師に聞く

“白内障の原因”になることも? 「電気性眼炎」のリスクと予防ポイントを医師に聞く

柳 靖雄

監修医師:
柳 靖雄(医師)

東京大学医学部卒業。その後、東京大学大学院修了、東京大学医学部眼科学教室講師、デューク・シンガポール国立大学医学部准教授、旭川医科大学眼科学教室教授を務める。現在は横浜市立大学視覚再生外科学教室客員教授、東京都葛飾区に位置する「お花茶屋眼科」院長、「DeepEyeVision株式会社」取締役。医学博士、日本眼科学会専門医。

電気性眼炎の概要

電気性眼炎は、過度の紫外線の曝露によって引き起こされる眼の障害です。
主に電気溶接や殺菌灯を使用する職業環境で、長時間紫外線にさらされることで角膜(眼球の黒目の部分)の表面が傷ついて発症します。海水浴場やスキー場などの屋外活動でも起こることがあり、その場合は「雪眼炎(せつがんえん)」とも呼ばれます。

症状は、眼の充血や涙目、強い痛み、羞明(しゅうめい:異常にまぶしく感じること)、異物感、開眼困難、視力障害などがあります。
紫外線を浴びてから数時間後に症状が現れることがあり、夜間に急激に症状が悪化することもあります。また、紫外線が水晶体(眼球のレンズの役割を担う器官)に吸収されて白内障の原因になる可能性があります。

診断は主に問診と細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査によっておこなわれます。
痛みが強く開眼が困難な場合は、点眼麻酔薬を使用して検査をすることもあります。
治療は主に抗菌薬や角膜保護薬などの点眼薬が使用されます。

多くの場合、症状は一晩から数日で自然に改善しますが、再発を防ぐためにはサングラスなどの遮光メガネの使用が重要です。特に紫外線の強い環境で作業や活動をおこなうときは、適切な眼の保護具を使用することが推奨されます。長時間の紫外線の曝露を避け、定期的に休憩を取ることも効果的です。

電気性眼炎の原因

電気性眼炎の主な原因は長時間の紫外線の曝露です。
特に強い光線を発する電気溶接や殺菌灯を使用する職業環境では、高濃度の紫外線にさらされるリスクが高くなります。

また、レジャー活動でも発生する可能性があり、海水浴場やスキー場などで長時間過ごすことで引き起こされる場合もあります。
海水浴場やスキー場では、太陽光や雪面からの反射光に含まれる紫外線が眼に直接当たり、角膜の表面を傷つけることで電気性眼炎(雪眼炎)の発症につながります。

配信元: Medical DOC

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