電気性眼炎の治療
電気性眼炎の治療は主に点眼薬を用いておこなわれます。
感染予防のための抗菌薬や、角膜保護を目的としたヒアルロン酸を含む点眼薬が使用されます。眼の痛みを和らげるために鎮痛薬を内服することもあります。
治療の一環として、患者は眼をこすることを控えたり、暗い部屋で休んだりすることが推奨されます。
一定期間光などの刺激を抑えることにより、症状の緩和や角膜の回復につながります。
コンタクトレンズの使用も避け、十分に眼を休ませることが重要です。
重症度によっては、眼帯を使用して眼を保護することもあります。
電気性眼炎の多くのケースでは、適切な治療と休養により1〜2日程度で症状が改善します。
しかし、症状が改善しない場合や悪化する場合は、眼科専門医の再診察を受けることが重要です。
電気性眼炎になりやすい人・予防の方法
電気性眼炎は、強い紫外線に曝露されることで発症するため、特定の職業や活動に従事する人が高いリスクにさらされやすくなります。電気溶接の作業者や殺菌灯を扱う職業の人は、日常的に強い人工紫外線に近接して作業するため、特に注意が必要です。
特にアーク溶接(空気中の放電現象を利用して金属同士を溶接する作業)は強い紫外線を発生させるため、短時間の曝露でも電気性眼炎を引き起こす可能性があります。
また、レジャー活動においても注意が必要です。
海水浴やスキーに頻繁に行く人は、太陽光や雪面からの反射光に含まれる強い紫外線に長時間曝露されるリスクがあります。特に雪面からの反射光による障害は、スキーヤーやスノーボーダーに多く見られます。
予防法としては、適切な眼の保護具の使用が重要です。
サングラスやゴーグルを着用することで、目に到達する紫外線の量を大幅に減少できます。
特に、UVカット機能を持つ眼鏡やサングラスの着用によって、大幅な紫外線をカットできるとされています。電気溶接などの職業では、作業の種類に応じた適切な遮光度のゴーグルを選択することが重要です。
さらに、紫外線の強い時間帯や場所での外出を減らすことも効果的な予防策です。
定期的に休憩を取り、紫外線の強い環境から離れることで、累積的な曝露を減らせます。
帽子の着用なども紫外線対策に効果があります。
関連する病気
雪眼炎表層角膜炎
結膜炎点状表層角膜症角膜びらん角膜潰瘍角膜ヘルペス角膜混濁
参考文献
一般社団法人日本救急医学会電気性眼炎
公益社団法人日本眼科学会感染性角膜炎診療ガイドライン(第 3 版)

