※一部作品のネタバレを含みます。
白鳥玉季『ぼくたちん家』
まずご紹介したいのが、『ぼくたちん家』(日本テレビ系)で、15歳のトーヨコ少女・ほたるを演じた白鳥玉季です。及川光博と手越祐也が演じる、性格も生い立ちも対照的な男性カップルを“保護者”として頼るという役どころ。訳ありの3000万円もの大金を抱え、大人びているけれどどこか愛に飢えているという設定でした。15歳の瑞々しさで大人たちを圧倒する存在感
この投稿をInstagramで見る
何より驚かされるのが、ベテラン俳優陣を相手に一歩も引かない存在感。もともと年齢の割に大人びた表現が上手な女優ですが、本作のヒロインも見事に務め上げています。
離婚して“保護者”であることを放棄した父(光石研)と母(麻生久美子)には冷めた目線を向けたり、淡々と論破したりする一方で、ふと滲ませる淋しげな表情とのギャップには惹き込まれました。親の影響で大人にならざるを得ない15歳でしたが、だからこそ抱く孤独や思春期ならではの不安を抱えながらも、周囲の人たちとの交流を通じて心を開いていきます。
その過程を白鳥が丁寧に表現したからこそ、自分自身のやりたいことを見つけて、笑顔で前に進んでゆく姿を見せた最終回では、観ているこちらも心から嬉しくなりました。まだ15歳。これからの活躍が楽しみでなりません。

