「うつ病」も「自律神経失調症」も、働く人に多くみられる疾患です。今回はうつ病と自律神経失調症の予防法について「シモキタよあけ心療内科」の副島先生に解説していただきました。

監修医師:
副島 正紀(シモキタよあけ心療内科)
東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。その後、大森赤十字病院、東京都立松沢病院、東京都立小児総合医療センター、稲城台病院などで経験を積む。2024年、東京都世田谷区に「シモキタよあけ心療内科」を開院。日本精神神経学会専門医・指導医・認知症診療医。精神保健指定医。
編集部
うつ病や自律神経失調症の治療では、早期発見が大事なのですね。
副島先生
はい。どちらも良くなったり悪くなったりを繰り返す疾患で、再発率も高いと言われています。また、場合によってはうつ病と自律神経失調症を併発することもあります。例えば、うつ症状を呈してから自律神経失調症を併発することもありますし、反対に自律神経失調症の症状が長引くとうつ病に進行したり併発したりすることもあります。そうした事態を防ぐためにも、早期発見が大切なのです。
編集部
どのように予防すればいいのでしょうか?
副島先生
どちらにも共通しているのは、ストレスが発症のきっかけになっているということです。そのため、日頃からストレスを発散する手段を身につけたり、ストレスを溜めないよう工夫したりすることはとても大切です。加えて、生活リズムを整え、3食バランスよくとったり、良質な睡眠を意識したりすることも重要です。
編集部
ほかにも、予防法はありますか?
副島先生
湯船にしっかり浸かる、日中に30分でもいいので散歩をするなど、小さな事柄の積み重ねがストレスを緩和し、予防に役立ちます。また、最近では在宅ワークをしている人が多く、オンとオフの切り替えが難しくなっており、それが原因でうつ病や自律神経失調症を発症している人も増えています。そのため、意識してオンとオフを切り替え、仕事と自由時間のメリハリをきちんとつけるということも、予防のためには重要です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
副島先生
自律神経失調症もうつ病も、どちらもストレスをきっかけとして発症する病気ですが、「自分は今、ストレスを抱えていないか?」「気分が沈みがちではないか?」など、日頃から自分の心と向き合う機会を持っていないという人は、とても多いと思います。うつ病や自律神経失調症を予防するために大切なのは、自分のことを振り返る時間を持つことです。少しでも「なんかおかしいな」と思う兆候があれば、早めに医療機関を頼ってほしいと思います。
※この記事はメディカルドックにて<「うつ病」と「自律神経失調症」の違いはご存じですか? 特徴的な症状・予防法も医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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