「お酒による下痢」は放置しても大丈夫?病気の可能性や対処法を医師が解説!

「お酒による下痢」は放置しても大丈夫?病気の可能性や対処法を医師が解説!

すぐに病院へ行くべき「お酒で下痢をする」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

お酒で下痢をするで血便が出るような症状の場合は、消化器内科へ

お酒を飲んだ後に下痢をし、そこに血が混じっている、あるいは便が黒っぽいタール状である場合は、胃や腸からの出血が疑われます。また、立っていられないほどの激しい腹痛や嘔吐を伴う場合も危険な兆候です。これらは急性膵炎、胃潰瘍、あるいは虚血性大腸炎などの重篤な疾患の可能性があります。我慢せずに速やかに消化器内科を受診してください。夜間であっても救急対応のできる病院を探すべき症状です。

病院受診・予防の目安となる「お酒で下痢をする」ときのセルフチェック法

・下痢に加えて発熱や嘔吐があり、水分すら摂取できない場合

・飲酒のたびに毎回下痢をする状態が数ヶ月続いている場合

・下痢に加えて、体重が減少している場合

・便の色がおかしい(赤、黒、白っぽい)場合

・症状が数日続く場合

「お酒で下痢をする」症状が特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「お酒で下痢をする」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

食べすぎ・飲みすぎ・消化不良

アルコールや食べ物の過剰摂取により、胃腸の処理能力を超えてしまった状態です。一時的な機能低下であり、胃もたれや胸焼け、下痢が主な症状です。基本的には胃腸を休めることで数日以内に改善しますが、長引く場合は胃炎などに進行している可能性があります。消化器内科で胃腸薬を処方してもらうと回復が早まります。

慢性膵炎

長期間の過度な飲酒が原因で膵臓が徐々に破壊され、硬くなってしまう病気です。初期には繰り返す腹痛がありますが、進行すると消化酵素の分泌が減少し、消化不良による下痢(特に脂肪便)や糖尿病の悪化が見られます。禁酒が絶対条件となる治療が必要ですので、早めに消化器内科を受診してください。

潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜に炎症が起き、潰瘍ができる指定難病です。主な症状は粘血便(粘液と血が混じった便)や下痢、腹痛です。アルコールはこの炎症を悪化させる要因となるため、飲酒後に症状が強く出ることがあります。長期的な治療管理が必要となるため、専門の消化器内科での継続的な通院が必要です。

過敏性腸症候群(IBS)

検査をしても腸に明らかな異常がないにもかかわらず、ストレスや特定の食品(アルコールなど)をきっかけに腹痛や下痢、便秘を繰り返す病気です。お酒を飲むとすぐにトイレに行きたくなる方はこの病気の可能性があります。生活習慣の改善や薬物療法でコントロールしていくため、消化器内科や心療内科への受診が推奨されます。

アルコール性肝障害

長期の飲酒により肝臓の細胞が壊れていく病気です。初期は脂肪肝から始まり、肝炎、肝硬変へと進行します。肝機能が低下すると胆汁の生成がうまくいかず、下痢をしやすくなります。倦怠感や黄疸が見られる場合はかなり進行している恐れがあるため、直ちに消化器内科または肝臓専門医を受診してください。

胃潰瘍

胃の粘膜が深く傷ついた状態で、みぞおちの痛みや胸焼けなどの症状が現れます。アルコールは胃粘膜の炎症を起こすので、潰瘍の原因や悪化因子となります。出血すると便が黒くなることが少なくありません。ピロリ菌の有無や胃の状態を確認するために、胃カメラ検査が必要です。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。