反対咬合(受け口)は 遺伝するって本当?原因や治療方法、予防方法を解説

反対咬合(受け口)は 遺伝するって本当?原因や治療方法、予防方法を解説

反対咬合の予防方法や対処法

鏡を覗き込む親子

反対咬合を予防する方法はありますか? 主な予防方法には下記のようなものがあります。遺伝的要素が関わる骨格性反対咬合は予防が難しいですが、環境的要因による悪化を防ぎ、軽度の反対咬合を改善するためには有効です。

悪習癖の早期改善

適切な口腔機能の発達促進

哺乳瓶・おしゃぶり・離乳食の適切な選択

定期的な歯科検診

指しゃぶりや爪噛みは、4歳頃までにやめさせましょう。舌突出癖や口呼吸、下顎を前に出す癖などの悪習癖は、見つけ次第直すよう促します。また、鼻呼吸の習慣づけや、お口を閉じている時間を増やすトレーニングも有効です。哺乳瓶やおしゃぶりは吸う力を使う形状のものを選び、成長に合わせた食品を与え、しっかり噛んで食べる習慣をつけさせます。そして、乳歯が生えそろう3歳頃から、定期的に歯科医師にチェックしてもらいましょう。早期に異常を発見できれば、より負担の少ない治療で改善できる可能性が高まります。

反対咬合を改善するために家庭でできる対処法はありますか? 家庭で日常的にできることは、主に悪習癖の改善と、お口周りの筋肉を正しく使うトレーニングです。

MFT(口腔筋機能療法)の実施:舌のトレーニング・お口を閉じるトレーニング

食事中の意識:正しい噛み方・噛む回数

保護者による観察と声かけ:口呼吸・舌の位置

まず、舌を正しい位置に置くように意識させます。歯科医院で具体的なトレーニング方法を指導してもらうのが効果的です。また、唇を取り囲む口輪筋を鍛えるために意識的にお口を閉じたり、息を吹き出す運動や吸う運動を取り入れたりします。食事は一口30回を目安によく噛んで食べるように促し、左右均等に噛むように意識させましょう。保護者が子どもの状態に気を配り、気付いたときに優しく声をかけ、正しい状態に導くことが大切です。

編集部まとめ

歯科衛生士が口を開けて検診する男性

反対咬合(受け口)は、遺伝の影響を強く受ける可能性がありますが、悪習癖などの環境的要因も発症や悪化に大きく関わっています。

見た目の問題だけでなく、発音や食事、将来の顎の健康にも影響を与えるため、早期発見と早期対応が重要です。

特に子どもの顎骨がやわらかく成長が活発な3~10歳頃までは、マウスピースや牽引装置などを用いた小児歯列矯正によって、顎の成長をよい方向にコントロールできます。

この時期に適切な治療を受けることで、外科手術が必要になるような重度の不正咬合になるリスクを減らし、将来的に身体的・精神的な負担を軽減できる可能性が高まります。

不安を感じたら、まずは3歳頃を目安に小児歯列矯正を専門とする歯科医師に相談し、早期に診断を受けることが大切です。

家庭での悪習癖の改善と、専門家による適切な治療のタイミングの見極めが、子どもの将来のために有効な策といえるでしょう。

参考文献

矯正歯科治療の診療ガイドライン 成長期の骨格性下顎前突編

咬合異常の原因となる生活習慣 : 不正咬合は予防できるか

下顎前突を有する兄弟の治療から得た咬合誘導への示唆

矯正歯科「矯正歯科」について|日本歯科医師会

口腔習癖 口腔の機能と習癖|日本歯科医師会

矯正歯科治療について 矯正歯科治療のQ&A|公益社団法人 日本矯正歯科学会

この記事の監修歯科医師小田 義仁歯科医師(小田歯科・矯正歯科院長)

小田 義仁歯科医師(小田歯科・矯正歯科院長)

岡山大学歯学部 卒業 / 広島大学歯学部歯科矯正学教室 / 歯科医院勤務をへて平成10年3月小田歯科・矯正歯科を開院 / 所属協会・資格:日本矯正歯科学会 認定医 / 日本顎関節学会 / 日本口蓋裂学会 / 安佐歯科医師会 学校保健部所属 / 広島大学歯学部歯科矯正学教室同門会 会員 / 岡山大学歯学部同窓会広島支部 副支部長 / 岡山大学全学同窓会(Alumni)広島支部幹事 / アカシア歯科医会学術理事

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配信元: Medical DOC

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