皮膚結核の治療
皮膚結核では、他の結核と同様に抗結核薬を複数併用した化学療法がおこなわれます。
一般的に、治療は6ヶ月以上継続しておこなわれます。標準的な治療では、最初の2ヶ月に抗結核薬の「イソニアジド」に加え「リファンピシン」「ピラジナミド」「ストレプトマイシン」または「エタンブトール」の4種類の薬剤で治療をおこないます。その後4ヶ月間は、リファンピシンとイソニアジドの2種類か、リファンピシン、イソニアジド、エタンブトールの3種類の薬剤で治療をおこないます。
皮膚結核になりやすい人・予防の方法
皮膚結核になりやすい人は、結核菌に感染している人です。したがって、結核菌への感染対策をすることは、皮膚結核の予防につながります。
手洗いやうがいの励行、人混みでのマスクの着用を心がけることは感染対策として有効とされています。高齢者や小児、免疫抑制薬等で治療中の人は特に入念に感染対策を心がけ、結核患者との接触は避けるほうが賢明です。
また、万一結核菌に感染しても、必ずしもすべての人に発症があるわけではありません。
しかし、健康であっても、生活習慣が乱れることで発症リスクが高まる可能性はあります。生活習慣を整え、免疫力の維持・向上に努めましょう。適度な運動や規則正しい食生活を心がけ、十分に睡眠をとって体を休めたり、シャワーではなくゆっくり入浴したりすることも効果的です。
定期的に健康診断を受けることで結核の早期発見と早期治療が望めます。健康な成人であっても、年に1度は健康診断を受けるようにしましょう。学校や職場で健診が行われない場合には、居住する自治体で実施される健診等を確認しましょう。
このほか、結核の発病を予防するための方法として、BCGワクチンがあります。特に乳幼児期にBCGワクチン接種を終えた場合には、結核に対して高い発病予防効果が期待できるとされています。
関連する病気
泌尿生殖器結核
髄膜結核(結核性髄膜炎)
心膜結核(結核性心膜炎)
リンパ節結核
粟状結核
参考文献
東京都感染症情報センター「結核」
西尾一方ら「皮膚結核初発感染兆候」
北海道大学大学院医学研究所皮膚科学教室あたらしい皮膚科学第3版(26章)「26章抗酸菌感染症」
佐賀大学医学部附属病院検査部「薬剤感受性試験」
厚生労働省検疫所FORTH「結核」

