麻薬中毒の前兆や初期症状について
麻薬中毒の症状は身体面と精神面の両側面で出現します。
身体面では脳の萎縮による記憶力や判断力の低下、視神経の異常による視力低下や失明、肺がんや心不全など、全身の器官に及ぶ重篤な症状が現れます。
麻薬の使用量や体調によっては意識消失したり呼吸抑制が起きたりなど、命に関わるほどの症状が出現する場合もあります。
麻薬中毒の症状として特徴的なのは離脱症状で、 麻薬の効果が切れた際に現れます。「体中に虫が這う感覚」や「骨が砕けるような激しい痛み」などの症状が出ることも少なくありません。
精神面では気分の浮き沈みが激しくなり、ときには暴力的な行動をとることもあります。症状が進行すると幻覚や妄想が現れる場合もあります。
また、生活リズムが乱れて昼夜が逆転したり周囲の人との関係性が悪化したりなど、日常生活や人間関係までもが崩壊する可能性もあります。
麻薬中毒の検査・診断
麻薬中毒の診断は、尿検査や血液検査、医師による診察など総合的な判断のもとでおこないます。
尿検査では、薬物や薬物からの代謝物を検出できるキットを用いて調べます。この検査はスクリーニングを目的として行われること、また偽陽性が出ることがあるため、確定診断にはなりません。
血液検査では、一般生化学検査の一つである腎機能や肝機能の数値などを調べます。血中の薬物濃度が高い場合、これらの数値は上昇することが多いです。
問診では麻薬の使用頻度や量、種類や使用期間について確認し、視診では麻薬を使用している人に認められることが多い、腕や足の不自然な注射痕を確認します。
そして麻薬の入手経路や麻薬を容易に使用できる環境かどうかも調査し、再び麻薬に手を染めることがないよう適切な支援が必要です。

