麻薬中毒の治療
麻薬中毒では身体面と精神面の両側面をケアするため、総合的に治療します。
初期段階における治療では、麻薬の使用による身体的な症状や精神的な症状に対する治療が中心です。
具体的には血圧低下や心不全、嘔気や嘔吐などさまざまな身体症状や、幻覚や妄想の精神症状に対して必要に応じて治療します。
そして麻薬から脱するためには、専門的な施設でのリハビリテーションの実施や同じ経験を持つ人が集まる自助グループへの参加などが欠かせません。
昼夜逆転した生活リズムの修正や人間関係の見直しなど、麻薬と縁を切り再び社会生活に戻るため、さまざまな専門家と連携しながら治療します。
麻薬中毒の治療は経過が良い時期と悪い時期を繰り返しながら、徐々に回復に向かうことが多いです。
専門家によるサポートに加えて、家族や周囲の人々による継続的な支援と理解が不可欠です。
麻薬中毒になりやすい人・予防の方法
麻薬中毒になりやすい人は、麻薬を使用した経験があり麻薬に対して依存している人です。
麻薬は一度でも使用すると依存するリスクが高いため、麻薬との接触を絶つことや、そもそも麻薬を使用しないことが最も重要です。
万が一、身近な人が麻薬を使用していることが分かった場合は、早期に適切な対応が求められます。
不自然な言動や生活リズムの乱れ、経済的に困窮している様子などが見られた場合、精神保健福祉センターや保健所に設置されている相談窓口を通し、適切な支援を受けるようにしましょう。
関連する病気
脳卒中肺癌
心不全幻覚妄想
認知障害
失明
参考文献
厚生労働省「現在の薬物乱用の状況」
厚生労働省e-ヘルスネット「薬物依存」
警視庁「薬物乱用はやめましょう」
東京都保健医療局「乱用される代表的薬物」
兵庫県警察「薬物の乱用防止について」
公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センター「薬物乱用防止のための情報と基礎知識」
法務省「令和2年版犯罪白書第7編第3節麻薬取締法」
阿南英明「急性中毒(特に薬物中毒)」日本内科学会雑誌第102巻第2号

