
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、夫婦で漫画を制作している白湯白かばんさんの書籍『まれなひと』より『欠席したくせに凝った写真にしてもらう奴』をご紹介しよう。
『まれなひと』は日常に潜むちょっとクセのある人たちをコミカルかつシュールに描いた作品。以前白湯白かばんさんのX(旧Twitter)に同作の『欠席したくせに凝った写真にしてもらう奴』がポストされると、多くの人の関心を集めて1.5万ものいいねを獲得している。そこで作者の白湯白かばんさんに、作品誕生のきっかけや制作過程について話を伺った。
■土下座までして頼んだこととは…

集合写真の撮影日に欠席したある生徒は、なぜか写真写りに強いこだわりを見せる。「写真だけはいい感じにしてほしい!」と先生に土下座までして懇願した結果、生徒は思わぬ形で集合写真に掲載され…。読者からは「結果的に一番目立ってずるい」「図々しいけど笑っちゃう」など、反響の声が寄せられている。
■作者・白湯白かばんさん「夫婦で原作と作画を分けて制作しています」

――『欠席したくせに凝った写真にしてもらう奴』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
卒業写真を撮る日に欠席して、隅っこに顔の写真が載るのって悲劇ではありつつ、可哀想ながらも写真としては面白いよなーと元々思っていて、そこにさらに一個おふざけを乗っけたら面白いだろうなと思って、考えついた作品だったと思います。
――『欠席したくせに凝った写真にしてもらう奴』の中で、特にお気に入りのシーンやセリフがあれば、理由とあわせてお聞かせください。
最後のコマの卒業写真ももちろん好きなコマですが、意外といきなり土下座から始まる1コマ目が見返したらお気に入りかもです。唐突で良い始まり方だなと思いました。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
白湯白かばんは夫婦で作画と原作を分けてやっておりまして、もらった原作をより面白くする気持ちでやってますね。
――Xに多くの作品を投稿されていますが、普段作品のストーリーや展開はどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
日常のあるあるみたいなものから思いついたり、絵にしたい場面がパッと思い浮かんだり、作品ごとに思いつき方は違うかもしれません。共感は大事にしつつ、理不尽さとかも大事だと思ってます。
――今後の展望や目標をお教えください。
今年から、うずくま(@uzukuma_g)という新しいXアカウントを作って毎日更新しておりまして、女の子とクマと丸っこい奴の変な日常を描いています。キャラクター物をずっと描いてこなかったので新たな挑戦として始めたのですが、今はこのうずくまが少しでも多くの人の目に届くことが目標です。いつかぬいぐるみも出したいです。
――読者へメッセージをお願いします。
漫画を読んでくれてる皆様、いつもありがとうございます。読者を楽しませたいという気持ちを持ちつつも、自分たちが一番楽しめるように、少しでも長く続けていきたいと思います。

