【2025年ヒットモノ大賞】634gは衝撃! 個人向けPCシェアNo.1の最長記録を継続する「FMV」が大ヒットした理由を直撃

【2025年ヒットモノ大賞】634gは衝撃! 個人向けPCシェアNo.1の最長記録を継続する「FMV」が大ヒットした理由を直撃

No.1を目指す社内風土が意識改革を牽引

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猛暑対策アイテムをはじめ、グルメ・エンタメなど幅広い分野でヒットアイテムが登場した2025年。 そんな2025年に話題をさらったアイテムの中から、本誌になじみ深い&興味をそそられるブランド、富士通の「FMV」をピックアップ!

シェアNo.1の最長記録を継続できる理由とは? そして世界最軽量634gを実現した技術とは? ヒットの裏側を探るべく、開発・マーケティング担当者を突撃してみました。

【ヒットモノ大賞 個人向けPC部門】シェアNo.1※の最長記録継続!ブランドリニューアルでより盤石に

まずは今年ヒットしたアイテムをチェックしていこう。
※全国家電量販店の販売実績を集計する第三者機関データに基づくFCCL社集計

【1】わずか634g!衝撃的な軽さを実現

FMV FMV Note U UX-K3

FMV
FMV Note U UX-K3
実勢売価¥280,280(編集部調べ)

本体重量が634gと14.0型ディスプレイ搭載型として世界最軽量のノートPC。ACアダプタも前モデルより小型軽量化されており携帯性抜群。最大約35時間駆動、最新高性能CPU「Core Ultra 7 255U」、豊富なインターフェースも魅力。

【2】シンプルな美ボディ!携帯性も◎

FMV FMV Note C CZ-K1

FMV
FMV Note C CZ-K1
実勢売価¥197,780前後 (編集部調べ)

基本スペックはもちろんコンパクトさとデザインにもこだわった新世代のノートPC。アルミ筐体のボディは美麗な雰囲気。ファンレス設計により静かな場所でも使いやすい。A4用紙と同サイズなので資料と一緒に持ち運べるのも◎。

問い合わせ:FMV 購入相談窓口 TEL:0120-959-242

No.1を目指す社内風土が意識改革を牽引

富士通クライアントコンピューティング株式会社 マーケティング本部 商品企画統括部 第一商品企画部 部長:林部圭司さん

富士通クライアントコンピューティング株式会社
マーケティング本部 商品企画統括部 第一商品企画部 部長:林部圭司さん
ノートPCやデスクトップPCなどFMVシリーズ個人向けPCのマーケティングならびに商品企画を行うリーダー。

富士通クライアントコンピューティング株式会社 マーケティング本部 商品企画統括部長:田中 大さん

富士通クライアントコンピューティング株式会社
マーケティング本部 商品企画統括部長:田中 大さん
個人向けPC・法人向けPCなど、FMVシリーズ全般のマーケティングならびに商品企画を行うリーダー。

PCブランド・FMVが元気だ。個人向けPC市場で2023年度から2年連続で年間シェア1位。富士通時代を含め初の快挙を成し遂げている。そのきっかけは2021年の社長交代だ。

「以前も一時的に1位はありましたが、現社長の大隈(健史氏)が就任した際、年間1位を目指そうと発信したのが転機になりました」(田中さん)

「営業部門も開発部門もサポート部門も『1位を目指すにはどうしたらいいか』というアイデアがどんどん出てくるようになり、社内全体で意識改革が進んだように感じました。どうすればFMVを1人でも多くのお客様に選んでもらえるかを、部門の壁を超えて徹底的に議論するようになったのは大きな変化だったと思います」(林部さん)

FMVの大きな魅力は軽さ。この性能がシェア1位に貢献したことは確実だろう。しかしながら、実は軽さへのこだわりはずっと前から行っていたのだとか。

「軽量化への挑戦は2017年ごろから始めています。世界的にはPCに軽さは求められていないのですが、日本のお客様の使用環境を考えると軽いほうが絶対に使いやすいだろうと」(田中さん)

「液晶など大きな部品の軽量化をはじめ、小さいパーツでも穴を開けていいかを検討するなど0.1g単位の努力をしました。ですが、使いやすさや堅牢性は絶対に妥協していません」(林部さん)

そして2025年、FMVは新しいチャレンジに打って出た。

「FMVブランドのリニューアルを行いました。その象徴となる製品が『FMV Note C』です。以前からFMVは若い世代の認知度が低いという課題を抱えていました。そこで、20代のブランドマネージャーを立てて若い人へ届く製品の開発プロジェクトを立ち上げたのです」(田中さん)

「そこで生まれた『Note C』は時代性を汲んだ設計で、若い人はもちろん社会人でも使えます。新しいFMVブランドが掲げる、時代のニーズに応え幅広いお客様に寄り添うというコンセプトと合致します」(林部さん)
「初めて1位を獲得したときは、これからが大変だと身が引き締まる思いでした。その気持ちを忘れず、FMVがもっと幅広いお客様に認知いただけるようになればと思います」(田中さん)

No.1を目指す社内風土が意識改革を牽引最後に、2026年の目標を伺った。

「お客様がAIをより楽しく活用できるPCを作り、AIの恩恵を実感していただけることを目指します」(田中さん)
「より多くの人にFMVで生活が変わる体験をしていただきたい。店頭などでたくさんFMVに触れていただきたいです!」(林部さん)

取材・文/金山 靖 撮影/大村聡志 

配信元: MonoMaxWEB